山梨県在住の方で、住まいの不安や困りごとがある方は61.1%!

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日々暮らしていると、日常生活に追われて住まいの細々とした不満に目をつぶって生活している人は少なくありません。自分が住んでいる住まいが、意外に不便なこと、こうだったら良いな...と思うこともたくさんありますよね。

そこで今回、各都道府県の方々に住まいの不安や困りごとに関してのアンケート調査を行い、その結果を皆様にお届けしたいと思います。

今回は、山梨県に住んでいる30~60代の世帯主の男女を対象に、住まいの不安に関するアンケートを実施しました。その結果からわかったこと、住宅の不満を解消するリフォーム事例などをご紹介します。

1.山梨県在住の方の住まいの将来の不安や困りごと

山梨県在住の方は、住まいの将来に対してどの程度不安を抱えているのでしょうか。

まずは、「あなたの住まいで将来を考えた場合の不安、不満、困りごとを教えてください。」という質問の結果について見ていきましょう。住まいの将来に対して不安を抱えている方々の割合は次のようになりました。

住まいの将来に対して不安を抱えている方は、61.1%と非常に少ないのが特徴で、今回のアンケートでは全国で最も少ない結果となりました。

ただ、不安や困りごとを掘り下げてみると、具体的に不安を感じているところはそれぞれ異なり、地域は同じでも住まいによって不満や困りごとは変わってくることもわかりました。特に、戸建て・マンションの建物種別では大きな違いがみられました。

次のデータは、戸建てとマンション・アパートに分けて、将来の不安や困りごとを調べた結果です。

戸建て
1位:断熱性がない(20.0%)
2位:玄関の段差(18.6%)
3位:急な階段(17.1%)

マンション・アパート
1位:エレベーターがない(15.0%)
1位:部屋が狭い(15.0%)
1位:リビング・キッチンが狭い(15.0%)
1位:部屋数が少ない(15.0%)

戸建て住宅に住んでいる方では、「断熱性がない」「玄関の段差」「急な階段」という不安や困りごとが多かったのに対して、マンション・アパートに住んでいる方は、「エレベーターがない」「部屋が狭い」「リビング・キッチンが狭い」「部屋数が少ない」という不安や困りごとが多い結果となりました。

2.アンケート結果からわかったこと

戸建てにお住いの方々の不安や困りごと

戸建て住宅に住んでいる方の不安や困りごとを見ると、地理的な特性が影響していることが考えられます。

山梨県は南に富士山、西に赤石山脈、北に八ヶ岳、東に奥秩父山地など、標高2000mを超す山々に囲まれ、県の土地のほとんどが山岳地帯で占められていることから、平野部の土地ではなく、山間や丘陵地に建てられた住宅も少なくありません。

高低差のある宅地や斜面地などでは、土砂崩れを防ぐために擁壁を設けますが、玄関から擁壁の階段までの段差の昇り降りが大変です。こうした不満があって「玄関の段差」や「急な階段」などが上位に入ったと考えられます。

また、最も不安の大きかった「断熱性がない」に関しては、地域の気候が大きく影響しているようです。ここで、「あなたの住んでいる地域で、住みづらい時期を教えてください。」という質問の回答を見てみましょう。

2月と8月が最も住みづらいと感じている方が多いようです。

山梨県は、「太平洋側気候」「内陸気候」「盆地気候」「山岳気候」という4つに区分でき、地域によってその特徴が大きく異なります。

ただ、強風や空気の乾燥、降雪など比較的寒さにつながるような特徴を持っている地域がほとんどですので、8月も2月が突出していることは意外な結果だと言えます。(8月も最高30℃を超えることもあり、決して暑くないということはありません。)

マンション・アパートにお住いの方々の不安や困りごと

一方、マンション・アパートに住んでいる方の不安や困りごとを見ると、部屋数の少なさや部屋の狭さに加え、エレベーターがないことも不安として挙がっています。

しかし、最も不安や困りごとの高い項目は、他の都道府県では少なくとも20%は超えるため、いずれも15.0%しかない山梨県は、全国で最も「不安や困りごとがある」と答えた割合が少ない県としての特徴を表しています。

また、マンションやアパートではどうしても個々の家庭に合わせた設計が難しく、広さを確保することも厳しいため、「部屋数が少ない」「部屋が狭い」という不安や困りごとが上位にくることは、山梨に限った話ではありません。

3.不満を解消した山梨県のリフォーム事例

リフォーム・リノベーションは、住まいの不満を解消するための1つの方法です。

住まいの不満を解消して住みやすく変えたケースとして、山梨県のリフォーム事例を紹介します。

【山梨県 S邸】

築年数100年の旧家・古民家でしたが、水まわり(キッチン、トイレ)、居間(リビング・ダイニング)、外まわり(外壁)をリフォームした事例です。築年数が古くても住みやすい住まいに変えることができます。

4.住まいの不満をリフォーム・リノベーションで解消

リフォームには、台所・トイレ・浴室などの水まわり、玄関の収納など、気になる部分だけを行うものから、間取りなどを変更する大々的なものまで様々です。

予算や目的に応じて適切なリフォームを行うことで住まいの不満を解消できます。

例えば、住宅の断熱性が気になる場合は、床下に断熱材を敷くだけでも寒い北側の部屋や廊下などが冷えにくくなり、室内の暖房効果が上がります。

5.まとめ

今回は、山梨県特有の住まいの不安や困りごと、そうした不満を解消するリフォーム事例を紹介しました。

山梨県では、全国的に最も不安を感じている割合が少ない県でしたが、地理的・気候的な特性が反映された結果となりました。

リフォーム事例のように、現在の住まいに不満を抱えている方は、リフォーム・リノベーションが不満を解消する1つの方法です。もし住まいに不満があったら、リフォーム・リノベーションを考えてみてはいかがでしょうか。

【参考サイト】

甲府地方気象台

山梨市