山口県在住の方で、住まいの不安や困りごとがある方は72.7%！
公開日： 更新日：
日々暮らしていると、日常生活に追われて住まいの細々とした不満に目をつぶって生活している人は少なくありません。自分が住んでいる住まいが、意外に不便なこと、こうだったら良いな...と思うこともたくさんありますよね。
そこで今回、各都道府県の方々に住まいの不安や困りごとに関してのアンケート調査を行い、その結果を皆様にお届けしたいと思います。
今回は、山口県に住んでいる30～60代の世帯主の男女を対象に、住まいの不安に関するアンケートを実施しました。その結果からわかったこと、住宅の不満を解消するリフォーム事例などをご紹介します。
１．山口県在住の方の住まいの将来の不安や困りごと
山口県在住の方は、住まいの将来に対してどの程度不安を抱えているのでしょうか。
まずは、「あなたの住まいで将来を考えた場合の不安、不満、困りごとを教えてください。」という質問の結果について見ていきましょう。住まいの将来に対して不安を抱えている方々の割合は次のようになりました。
住まいの将来に対して不安を抱えている方は、72.7%と非常に多いのが特徴です。中国・四国地方では岡山県に次ぐ2番目に多い割合で、全国でも10番目に不安や困りごとが多いエリアとなっています。
不安や困りごとを掘り下げてみると、具体的に不安を感じているところはそれぞれ異なり、地域は同じでも住まいによって不満や困りごとは変わってくることもわかりました。特に、戸建て・マンションの建物種別では大きな違いがみられました。
次のデータは、戸建てとマンション・アパートに分けて、将来の不安や困りごとを調べた結果です。
戸建て
1位：浴室や浴槽が使いにくい（20.5％）
1位：換気や通気が悪い（20.5％）
3位：断熱性がない（19.2％）
マンション・アパート
1位：部屋数が少ない（28.6％）
1位：断熱性がない（28.6％）
3位：トイレが使いにくい（23.8％）
戸建て住宅に住んでいる方では、「浴室や浴槽が使いにくい」「換気や通気が悪い」「断熱性がない」という不安や困りごとが多かったのに対して、マンション・アパートに住んでいる方は、「部屋数が少ない」「断熱性がない」「トイレが使いにくい」という不安や困りごとが多い結果となりました。
戸建てとマンション・アパートでは、「断熱性がない」だけが共通しており、その他は全く違う結果となっています。
２．アンケート結果からわかったこと
戸建てにお住いの方々の不安や困りごと
戸建て住宅に住んでいる方の不安や困りごとを見ると、全体的に老朽化への不安が多いと考えられます。
少し古いデータですが、山口県県営住宅長寿命化計画によると、2010年4月時点で最も建設年度別の管理戸数が多いのは1970年代の住宅で、2000年代からは減少傾向にあります。
1970年代に建てられた住宅と2000年代以降に建てられた住宅では、設備面で大きな違いがあります。
例えば、浴室は古い住宅では冬場となると外気で寒く、風呂自体は暖かいことから心筋梗塞などヒートショックを起こす恐れもありましたが、近年の住宅では床下に断熱材が敷かれ、浴槽も魔法瓶のような二重構造でお湯が冷めにくくなっているものが主流です。
こうした現代のものとの設備差や住宅設計の違いが、上位に入っていないものも含めて、全体の不安や困りごとの要因になっていると考えられます。
ここからは、断熱性について考えるために、「あなたの住んでいる地域で、住みづらい時期を教えてください。」という質問の回答を見てみましょう。
やや2月の冬場の方が住みづらいと感じている方が多いですが、8月の暑い時期も半数以上の方が住みづらいと感じていることがわかります。
山口県は、本州の西端に位置し、海や山に囲まれ地形が複雑に入り組んでいます。台風や豪雨などの災害の影響を受けやすい地域ですが、一般的には住みやすい気候とされていますが、それでも夏は30℃を超える日もあり、冬は雪の降る地域もあります。
そのため、断熱性を求める方も多いと考えられます。
マンション・アパートにお住いの方々の不安や困りごと
マンション・アパートに住んでいる方の不安や困りごとを見ると、全国的にも珍しいですが、「断熱性がない」が1位になっています。
基本的に、マンションやアパートは断熱性が高いため、同じく1位の部屋数が少ないなど、部屋の作りや設備に対する、不安・困りごとが多い傾向にありますが、山口は断熱性が1位にきており、同じく断熱性を挙げた県と比べても、最も多い結果となりました。
これには、山口の気候に加え、老朽化も影響していると考えられます。
３．住まいの不満をリフォーム・リノベーションで解消
リフォームには、台所・トイレ・浴室などの水まわり、玄関の収納など、気になる部分だけを行うものから、間取りなどを変更する大々的なものまで様々です。
予算や目的に応じて適切なリフォームを行うことで住まいの不満を解消できます。
例えば断熱性を高める場合、断熱材を張り替える、ガラス窓の材質を変えるなどでも、簡単に今より過ごしやすい空間を実現することができます。
４．まとめ
今回は、山口県特有の住まいの不安や困りごと、そうした不満を解消するリフォーム事例を紹介しました。
山口県では、住宅の老朽化からくる設備に対する様々な不満や断熱性を高めたいという要望が強く感じられました。
現在の住まいに不満を抱えている方は、リフォーム・リノベーションが不満を解消する1つの方法です。もし住まいに不満があったら、リフォーム・リノベーションを考えてみてはいかがでしょうか。
