2019年版・住まいの実態調査【全国編】 住まいに関する具体的な不満とその対処法

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「あなたは自分の住まいに不満をもっていますか?」そう聞かれた時、あなたはどんな風に答えますか。

住友林業ホームテックの支店がある、全国38都道府県にお住まいの4,149名の方にアンケート調査を実施して、住まいに関する不満についてまとめました。※1

1.住まいに関する不満

住まいの不満について、各都道府県別のアンケート結果をランキング形式でご紹介します。

1-1.最も不満を抱えている都道府県とは?

まずは、「住まいに関する不満はありますか?」という質問に対し、「非常に不満」「多少不満」と答えた方が多い都道府県ランキングをご紹介します。

トップ10のランキングは以下のとおりです。

上位にランクインしているのは、大阪府を除くと、大都市と呼ばれる地域以外の都道府県という結果となりました。

1位の福井県在住の方に、住まいに関する具体的な不満を聞いてみたところ、「1位:台所、トイレ、浴室などの使いやすさ、広さ(51.9%)」、「2位:冷暖房などの省エネルギー性(37.0%)」、2位:地震時の住宅の安全性(37.0%)」という結果となりましたが、全国でも地震の発生件数が少ない地域であるため、2位に「地震時の住宅の安全性」がランクインしたのは興味深い結果と言えるでしょう。

また、「非常に不満」と答えた方が多い都道府県に絞ると次のようなランキングになりました。

三重県在住の方々の住宅に関する不満度が突出していますが、1位の三重県在住の方に、住まいに関する具体的な不満を聞いてみたところ、「1位:高齢者への配慮(53.5%)」、「2位:地震時の住宅の安全性(48.6%)」、「3位:冷暖房などの省エネルギー性(46.7%)」という結果となりました。前述の福井県と同様に、全国でも地震の発生件数が少ない地域ではありますが、「地震時の住宅の安全性」に関しては関心が高いようです。

1-2.最も不満を抱えていない都道府県とは?

先ほどとは逆に、「まあ満足」「満足」と回答した都道府県のランキングは次のようになっています。

住まいに対してある程度満足している都道府県の傾向としては、政令指定都市を抱える県、もしくはかつてベッドタウンと呼ばれた地域が多いようです。

また、「満足」と答え方が多い都道府県に絞ると次のような結果になりました。

前述の「非常に不満」と答えた方が一番多かった三重県の方々は、「満足」と答えた方がわずか7.5%となっていて、1位の愛知県の21.6%と比較すると3倍近い開きがあることがわかりました。

1-3.住まいに対する具体的な不満とは?

それでは、各都道府県の方に調査した具体的な不満をみていきましょう。

当社が調査した住まいに関する不満は、次の18項目から選択していただきました。

① 高齢者などへの配慮
② 地震時の住宅の安全性
③ 冷暖房などの省エネルギー性
④ 住宅のいたみの少なさ
⑤ 住宅の断熱性や気密性
⑥ 住宅の防犯性
⑦ 収納の多さ、使いやすさ
⑧ 外部からの騒音に対する遮音性
⑨ 台風時の住宅の安全性
⑩ 火災に対する安全性
⑪ 換気機能
⑫ 上下階や隣戸の生活音などに対する遮音性
⑬ 住宅の維持管理のしやすさ
⑭ 台所、トイレ、浴室などの使いやすさ、広さ
⑮ 住宅の広さや間取り
⑯ 居間など、主な居住室の採光
⑰ 外部からのプライバシー保護
⑱ その他

これらの項目の中で、住まいに関して不満の大きかったランキングは次のようになりました。

日本は地震大国と言われますが、意外にも「地震時の住宅の安全性」は6位と、上位5位には入りませんでした。また、その他の自然災害対策についても、住まいの不満として上位には入ってきませんでした。

一方で、上位にランクインした5つの項目は、どれも生活と密接に関わっているものとなっています。毎日の生活に密接な関りがあれば、常に気づきを感じる状況にあるため、ある意味当然のことなのかもしれません。

2.アンケート結果からわかる住まいの不満とは

日本は、地震や台風など自然災害の多い島国ですが、実際に生活していると、日常に密接に関わることに関心が高まるため、住生活環境に関する不満は多いと推測されます。

現在の住居はバブル期に建築されたものが多く、その当時のライフスタイルや世帯構成に適した作りの住居が数多く残っています。そのため、今の生活水準に届いていないものが数多く存在しており、そのままアンケート結果につながったと考えられます。

3.不満を解消したリフォーム事例

リフォーム・リノベーションは、住まいの不満を解消するための1つの方法です。

最後に、住まいの不満に対して私たちがどのように解決しているのかを、実際のリフォーム事例でご紹介していきます。

台所、トイレ、浴室などの使いやすさ、広さに関する不満

【熊本県 U邸】

築年数40年の戸建て住宅でしたが、水まわり(トイレ)、居間(リビング・ダイニング、和室)、その他(廊下・階段・窓)をリフォームした事例です。

対面キッチンの導入や寒さ暗さ対策をすることで、快適に過ごしていける住まいに変えることができます。

住宅の広さや間取りに関する不満

【岡山県 K邸】

築年数33年の戸建て住宅でしたが、断熱(暑さ/寒さ対策)、省エネ・エコリフォームをした事例です。中古物件であっても、間取りから変更していくことで、生活導線が整い住みやすい住まいに変えることができます。

収納の多さ、使いやすさに対する不満

【神奈川県 W邸】

築年数40年の戸建て住宅でしたが、地震対策(耐震・制震)、断熱(暑さ/寒さ対策)、二世帯住宅・家族との同居、収納対策、などをリフォームした事例です。収納対策まですることで、ライフスタイルが変わっても住みやすい住居にすることができます。

住宅の断熱性や気密性

【大阪府 M邸】

築年数100年の戸建て住宅でしたが、地震対策(耐震・制震)、断熱(暑さ/寒さ対策)、省エネ・エコ、設備機器交換をリフォームした事例です。築年数が100年を超えるような古民家であっても、住まいの安全性を高め、過ごしやすい住宅に変えることができます。

冷暖房などの省エネルギー性

【岡山県 M邸】

築年数123年の戸建て住宅でしたが、断熱(暑さ/寒さ対策)、バリアフリー、省エネ・エコリフォームを実施した事例です。風情を残しつつ、これからも住み続けられるような住まいに変えることができます。

4.まとめ

今回は、38都道府県の住まいの不満をランキング形式でご紹介し、そうした不満を解消したリフォーム事例をお伝えしました。

リフォーム事例のように、現在の住まいに不満を抱えている方は、リフォーム・リノベーションが不満を解消するひとつの方法です。もし住まいに不満があったら、リフォーム・リノベーションを考えてみてはいかがでしょうか。

5.各都道府県ごとのレポート

北海道・東北
北海道のレポート

福島のレポート

関東
東京都のレポート

神奈川県のレポート
栃木のレポート

甲信越
山梨のレポート

長野のレポート
新潟のレポート

北陸
石川県のレポート

富山のレポート

東海
静岡県のレポート

関西
大阪府のレポート

滋賀県のレポート
和歌山のレポート
奈良のレポート
兵庫のレポート

九州
福岡のレポート

大分のレポート

※1:38都道府県の内訳と各有効回答数一覧

北海道・東北|北海道:111 ,福島県:111

関東|東京都:111 , 神奈川県:111 , 栃木県:111

甲信越|山梨県:94 , 長野県:111 , 新潟県:112

北陸|石川県:97 , 富山県:111

東海| 静岡県:111

関西|大阪府:112 , 滋賀県:111 , 和歌山県:111 , 奈良県:111 , 兵庫県:111

九州|福岡県:111 , 大分県:101