なるほど!暮らしと住まいの知恵袋

もう悩まない、障子のお掃除方法をご紹介

なるほど!暮らしと住まいの知恵袋

今回は障子のお掃除と手入れ方法についてご紹介します。

【監修】伊藤璃帆子 (Rihoko ITOH)

障子はちょっとしたことで穴を空けてしまったり、気がつかないうちに色が変わってしまったりと、和室の中でも一段と扱いに気を配る箇所ではないでしょうか。扱いや手入れが楽なことに越したことはありませんが、白木と紙がかもし出す障子の落ち着いた雰囲気は和室ならではのものです。
今回は障子のお掃除と手入れ方法についてご紹介します。凛とした空間を保持するためにも、障子をきれいな状態にしておきましょう。

障子の桟にたまるほこりをとる方法

まず気になるのは、桟(さん)に積もったほこりです。目線の高さにあるため、実は来客時などに目に留まりやすい場所です。忘れずに掃除を行いましょう。ただし、破損の原因になるため、掃除機でほこりを吸いとることは推奨できません。

【用意するもの】

  • ポリエステル素材のはたき
  • 割り箸に古布の巻きつけたもの
  • 竹ぐし or つまようじ

 

【お手入れ方法】

手順1

はたきで上から順に桟のほこりを払う。

手順2

時間が経過していて払えないほこりは割り箸に古布を巻きつけたものでていねいに取る。

手順3

角にたまったほこりは竹ぐしやつまようじでかき出す。

障子の黄ばみを落とす方法

経年変化で気になるのが、障子紙の黄ばみです。紙の原料となる木に含まれているリグニンという成分が、光に当たったり空気中の酸素に触れたりすることで、黄ばみや劣化の原因を作ります。黄ばんでしまった障子を白くする方法として、漂白剤と大根おろしを利用する2種類の方法をご紹介します。

即効性あり。漂白剤で黄ばみ落とし

【用意するもの】

  • 水 約200ml
  • 酸素系漂白剤(粉) 10g
  • 洗濯のり 約5g
  • スプレーボトル

 

【お手入れ方法】

手順1

スプレーボトルに水、酸素系漂白剤、洗濯のりを入れ、よく溶かす。

手順2

黄ばみに直接スプレーする。

手順3

乾燥させる。

※液体が障子紙以外の白木の部分に付着すると、変質や変色の可能性があるため、注意しながら行いましょう。

ナチュラル派に。大根おろしで黄ばみ落とし

【用意するもの】

  • 大根おろしのしぼり汁(一本の半分)
  • スポンジ

 

【お手入れ方法】

手順1

大根おろしのしぼり汁をスポンジに含ませる。

手順2

黄ばみに塗る。

手順3

乾燥させる。

大根の汁に含まれるジアスターゼという成分で、障子の白さを取り戻すことが可能です。また、大根の汁を使うと、紙の強度が増すという効果も得られます。ただし、いずれの方法も、白さは取り戻せても長く使い続けることによる紙の繊維の劣化は防げません。障子紙が劣化すると、保温性や調湿性が当初よりも衰えることが考えられます。2、3年経過している場合は、黄ばみ取りは一時的な処置と考え、時間がある時に張り替えを行いましょう。

虫対策にはハーブを効果的に取り入れましょう

暖かくなる季節や梅雨の時期など虫の活動が活発になる季節は、住まいの虫対策が気になりませんか? 障子に発生する虫の代表的なものに「紙魚(シミ)」という虫がいます。大きさは1cmほどで飛ぶことはありません。紙や穀類、洋服などの繊維を好んで食べるため、古本や掛け軸など普段なかなか手に取らないものがボロボロと劣化していたら、紙魚の仕業かもしれません。夜行性なので、日中に見かけることは少ないかもしれませんが、知らぬ間に被害にあうのを防ぐためにも対策をしておきましょう。
和室に入りやすいカメムシも含め、対策にはハーブが有効です。紙魚対策と一緒にご紹介します。

【用意するもの】

  • ラベンダーの精油
  • ミントの精油
  • スプレーボトル

 

【お手入れ方法】

紙魚の除去

ラベンダーの精油を染み込ませた紙を発生しそうな場所に設置する。

カメムシ対策

水にミントの精油数的入れたものを網戸にスプレーする。

紙魚は湿気を好むので、定期的に空気の入れ替えを行い、風通しを良くすることも大切です。

白木部分のお手入れ方法

次に、障子まわりの白木のお手入れ方法を紹介します。

【用意するもの】

  • 乾いた布
  • サンドペーパー500番前後

 

【お手入れ方法】

手順1

白木部分は水拭きすると障子を傷めたりシミになったりする恐れがあるため、基本的に乾拭きする。

手順2

引き手まわりなどの手垢の黒ずみにはサンドペーパーで軽く擦る。

手順3

擦った部分はお湯で湿らせた柔らかい布で拭き取り、よく乾かす。

白木部分は、日焼けや汚れを防止する専用のワックスも販売されています。汚れを落とした後に専用のワックスを塗っておくと表面がコーティングされ、汚れやほこりがつきにくくなります。

障子の張り替えのタイミングと方法は?

障子紙が劣化する大きな理由は、湿気と日焼けです。障子紙の寿命は一般的に約3年といわれています。普段の生活で気を配っていてもよく見たら劣化しているということがありえます。穴が空いている、全体的に変色している、和紙がたるんでいる、といった状況がみられる場合は、障子を張り替えることを検討してみましょう。
障子の張り替えに適した季節は、湿度が高くなる梅雨から夏にかけての季節と言われています。湿度が高いと紙が水分を吸収し伸びている状態となるため、張りやすくなります。ですので、梅雨や夏の時期でも、湿度の高い雨の日をねらって張り替えを行うといいでしょう。
張り替え時に湿度を含んだ状態で、ある程度きれいに張ることができていれば、乾燥するタイミングでパリッとした仕上がりになります。
ここでは一般的な水のりで張る方法をご紹介します。

【用意するもの】

  • ブラシ
  • ビニールシート(新聞紙でも代用可能)
  • ぞうきん
  • マスキングテーブ
  • カッター
  • 障子紙用ののり

 

【張り替え方法】

手順1

古い障子を外し、広げたビニールシートの上に置きます。

手順2

桟の部分に水を含ませたブラシをあて、のりを剥がしてきます。

コツ:のりが剥がれにくい場合は、水を含ませてから15分ほど待ちましょう。

手順3

のりを剥がし古い障子紙を取ったら、固く絞ったぞうきんで桟をきれいに拭きます。

手順4

水分が残らないように、しっかりと乾燥させます。

手順5

新しい障子紙を桟にあて、片端をマスキングテープで仮止めします。

手順6

桟にのりを塗り、端から障子紙を貼ったら、桟の部分を優しく押さえます。

手順7

最後に不要な部分をカッターで切ります。

コツ:不要な部分を切る時は、障子と同じ厚さの本などを添えてステンレスカッターで切ると安定して切りやすくなります。

張り終えた障子が少し緩んでしまった時は、のりが乾いた後に霧吹きで全体に薄く水を吹きつけると、乾いた時にピンとした仕上がりになります。また、アイロンの熱でのりを溶かすタイプの障子紙もあり、水のりで張るよりは難易度が低いため、初めての作業で自信がない場合は選んでもよいかもしれません。
最近では、破れにくい障子なども販売されています。ライフスタイルにあった障子紙を選んでみましょう。

お手入れが難しい素材はプロにお任せ!

障子以外にも白木をふんだんに取り入れた家にお住まいの場合は、白木部分のメンテナンスを必要としている方もいるのではないでしょうか。自分で手入れするのが難しい場所はプロに任せることをおすすめします。ダスキンの白木クリーニングを例に、どういったサービスがあるのかチェックしてみてください。

DUSKINの白木クリーニング

蓄積した汚れをしっかりと落とし、白木の美しさを維持できる魅力的な内容です。大切な住まいにより長く住み続けるためにも、一度ご利用されてみてはいかがでしょうか。

監修

伊藤璃帆子 (Rihoko ITOH)

美術家。東京都在住。
編集、執筆、写真撮影、イラスト、フードスタイリング等を手がける。
日常使いのアイテムをちょっと良いものに変えてみませんか。
暮らしや家事にまつわるアイデアを厳選してご紹介していきたいと思っています。