なるほど!暮らしと住まいの知恵袋

彩豊かな日常を。友人や家族を招くホームパーティのススメ

なるほど!暮らしと住まいの知恵袋

ホストが頑張りすぎず、おもてなし感を演出できるホームパーティの準備方法をお伝えします。

【監修】伊藤璃帆子 (Rihoko ITOH)

定年を過ぎると、家庭内での夫婦の時間が増えていきます。変化の少ない毎日をそのまま過ごすのではなく、ご友人や家族を招いて、たまには賑やかなひとときを過ごしてみませんか?
ホームパーティでは華やかな料理でゲストをおもてなしできたら嬉しいですよね。しかし、ひとりで何品ものごちそうを準備するのは大変なこと。お料理だけではなく、家に人が集まるときに必要となるさまざまな準備に慣れない方も多いです。
そこで、今回はホストが頑張りすぎず、おもてなし感を演出できるホームパーティの準備方法をお伝えします。

ホームパーティを開く前に

ホームパーティを主催するために、以下のことを考えながら計画してみましょう。

1.ゲストは誰にする?

誰を招待するかを最初にイメージすることはとても重要です。ゲスト同士の相性や人数のバランスを考えます。ホストがテーブルを離れているあいだも会話を楽しめるメンバー構成が理想です。

2.パーティはいつにする?

ゲストが決まったら、日程の候補日を決めます。日程が直前すぎると予定が既に埋まっていたり、先過ぎると予定が立てづらかったりと集まることが難しい場合もあります。また、ランチタイムにするのか、ディナータイムにするのか、日にちだけではなく時間帯にも配慮して、集まりやすい日時を設定します。

3.メニューは何にする?

年齢層や嗜好によってメニューを考えます。旬の食材、ゲストが好きな飲み物との相性も参考に。人数が多い場合はポットラック(持ち寄り)制にするなど、負担が大きくなりすぎない工夫を。

4.準備する

カトラリー(フォークやスプーン)、グラス、お皿は人数分揃っていますか? 当日慌てないように食材だけではなく、道具も事前に準備できるものは前日までに用意しておきます。余裕があれば、テーブルコーディネートにもこだわってみてください。

5.いざ開催!

テーブルセッティングと前菜を準備して、笑顔でゲストをお迎えしましょう。

卓上でゲストと一緒につくるパーティメニュー

友人をゲストとしておもてなしをする、という考え方をここではひとまず忘れましょう。食材だけを事前に揃え、ゲストが集まってからテーブルの上で調理を始められる料理を選ぶことが、ホスト側の準備を楽にする一番の方法です。

テーブルの上で完成するメニュー例

鍋料理

すき焼き、しゃぶしゃぶ

鉄板料理

ステーキ、焼肉、お好み焼き

テーブルの上で加熱しない料理

手巻き寿司、クレープなど

これらの料理のように、手に入りやすい食材かつ、いつもと変わらぬ調理法であっても旬の食材や上質感のあるものを取り入れるだけで特別感を演出できます。
まずはメニューを決めて、それから演出を考えるのがポイントです。

テーブルの上で完成するメニューの演出例

すき焼き

上質のお肉と、料亭の「わりした」をお取り寄せして特別感を演出。

お好み焼き

通常のお好み焼きの1/4位の大きさの生地を焼きながら、好みの具材をトッピングして、味のバリエーションを楽しむ。
具材は、コーン、チーズ、しらす、明太子、ソーセージ、ねぎ、キャベツ、トマト、豚肉など工夫次第。

手巻き寿司

旬のお刺身や、マグロのいろいろな部位、いろいろな種類の貝など、味のバリエーションを楽しむ。

ホストがつくる、旬の食材を使ったレア感のあるパーティメニュー

フレッシュな旬の味覚を味わうことは、ごちそうのあり方のひとつです。春夏秋冬でもっとも美味しくなる素材を選べば、特別感の演出になります。気温への配慮もポイントです。夏はさっぱりとした味わいのもの。冬は湯気の立つ温かいメニューにするなど。それだけでも、心遣いは伝わるものです。
また、1、2品で良いので、奮発して上質感やレア感のあるものを主役の食材として用意しましょう。特級の牛肉や肉厚で大ぶりのシイタケなど見た目にわかりやすい食材でも良いですし、調味料やお出汁にこだわるのもひとつのアイデアです。「これ、どこで買ったの?」「まるでお店のよう!」そんな会話で盛り上がることもできます。

下にまとめたのは四季の食材活かしたメニュー例です。いろいろ工夫していくうちに、盛り付けや食材選びのアイデアが浮かんできます。たくさんの料理を並べなくても、工夫次第でおもてなしの心は伝えることができます。

メニュー例

旬の山菜を天ぷらに。桜の花びらを浮かべた日本酒といただく。

パプリカ、ミニトマト、アスパラ、ブロッコリー、アボカドなどの色鮮やかな野菜とウインナーなどを盛り付けたタコスを、何種類かの輸入ビールと楽しむ。

えのき、しめじ、エリンギ、マイタケなど、さまざまなきのこを、ガーリックをたっぷり入れてオイル煮に。カリカリにトーストしたバゲット、ハム、チーズを添えてワインのお供に。

雪に見立てた白い食材にこだわった鍋。ねぎ、豆腐、大根、白身魚、白味噌、白ごま……。温かいお湯割焼酎などと楽しむ。

ホストがつくる、ゲストを飽きさせない前菜メニュー

たくさんの料理を作っておかないと、ゲストを退屈させてしまうのでは......。
そういう不安はホストにつきものですね。来客時間がバラバラになってしまう場合は、メインの料理の前に、簡単な前菜を用意しておきましょう。
頑張りすぎは禁物。メインが洋食なら、簡単なスナックやドライフルーツ、ハムなどでも良いですし、和食なら、美味しいお豆腐や乾物なら負担も少ないでしょう。出来合いのものをカットしてワンプレートに並べるだけでも十分です。ポイントは、お腹にたまりすぎず、味わいや香りが強すぎないものを選ぶことです。
前菜に合わせたお酒も一緒に準備しておけばさらに完璧。また、前菜としてスイーツは適さないと思われがちですが、生クリームたっぷりのケーキを出すのではなく、一口サイズのチョコレートや、フルーツの盛り合わせなどにすると、メインディッシュを出す前のテーブルが華やかに演出できるのでおすすめです。ここでは、飲み物と相性の良いものを例にご紹介します。

組み合わせの例

ワイン

チーズ、ハム、クラッカー、オリーブ、ナッツ、ドライフルーツ

日本酒やビール

豆腐、枝豆、刺身、かまぼこ、スナック

コーヒーや紅茶

チョコレート、焼き菓子、フルーツ

パーティに頑張りすぎは禁物。ホストも着席して楽しみましょう

ホストが料理に頑張りすぎて、キッチンとテーブルをせわしなく行き来するようでは、ゲストに気を使わせてしまいます。
パーティの一番のごちそうは対話です。このことを忘れずに、ホストもゆっくり着席して、友人との時間を楽しむ工夫をすることが大切です。

  • 会話が盛り上がるゲスト構成
  • ホストが楽できる調理方法の選択
  • 前菜、食前酒などの準備

このような工夫をしながら、ひとりだけが負担しすぎない気楽なホームパーティを計画し、当日は、ホスト自身も楽しめるパーティになるとよいですね。

監修

伊藤璃帆子 (Rihoko ITOH)

美術家。東京都在住。
編集、執筆、写真撮影、イラスト、フードスタイリング等を手がける。
日常使いのアイテムをちょっと良いものに変えてみませんか。
暮らしや家事にまつわるアイデアを厳選してご紹介していきたいと思っています。