暮らしに役立つテーブルコーディネート第2回目

"暮らしの達人"にインタビュー! テーブルコーディネートを実践するためのコツ

暮らしの豆知識

現在のお仕事に就いたきっかけや、初めての方にも始めやすいテーブルコーディネート術などを教えていただきました。

【プロフィール】山本侑貴子

食空間プロデューサーとして、テレビ、雑誌などさまざまな媒体で活躍されている山本侑貴子さん。そのお仕事は、サロンでのテーブルコーディネートレッスンだけにとどまらず、有名メーカーのスタイリング、商品開発、店舗プロデュースなど多岐に渡ります。
今回は、テーブルコーディネート初心者でも始められる実践のコツや、50代以降の方へのアドバイスなどをお話ししていただきました。

テーブルコーディネート実践のコツ

――――50代になって、子ども達が巣立ち、時間にゆとりを持てるようになったので、自宅でテーブルコーディネートを始めてみたいと考える方が多いのですが、何から始めれば良いでしょうか。

山本さん

「お料理もコーディネートも手間がかかりますが、楽しみながらできるように気楽にスタートしましょう。最初からすべてを完璧にやろうとするのではなく、できるところから少しずつ始めるのが良いですね。テーブルコーディネートのコツはいくつかありますが、ご自身が楽しんで続けられるために、頑張りすぎないこと、道具の揃え方のポイントなどを踏まえてから実践してください」

コーディネートのポイント①特別な日だけ頑張るマインドセット

毎日頑張ってテーブルコーディネートをしようとするのは失敗のモト。ご家族のお誕生日、記念日、お祝いの日など、この日だけ頑張るという日を決めて始めるのがコツと山本さん。

山本さん

「生徒さんからよく聞くのは、テーブルコーディネートを実践して一番喜ばれるのがご家族だということです。旦那様やお子さんから喜ばれると、モチベーションに繋げられますよね。ご家族のお誕生日や結婚記念日、お祝い事などの日だけでも良いので、この日はコーディネートすると決めて実践する機会を増やしていきましょう」

――――初めての場合、お料理の準備も大変です。もっと気軽に始められる方法はあるのでしょうか。

山本さん

「すべてご自身で準備するのをやめてしまうのもひとつの方法です。たとえば、デパートや百貨店で少し上質な前菜やお菓子などを購入し、自宅で楽しんだあとにレストランへ行くことにすると、準備は気楽なものですよね。昨今ではお取り寄せグルメも良いものが揃いますから、新しいものをどんどん活用して、無理なく実践できる機会を徐々に増やしながら練習していけば良いのです」

コーディネートのポイント②必要なものを把握する

――――テーブルコーディネートにまず、必要なものを教えてください。

山本さん

「テーブルコーディネートに必要なものは、そのときどきによって違いますが、ベースとなるものを把握して、無理なく必要なものを揃えていきましょう。また、魅力的な商品であっても、テイストがバラバラになったり、使い回しがしにくいものだったりすると、利用シーンが制限されてしまいます。初めは、シンプルなものを最低限準備することが大切です。」

山本さんが取材日に使っていたもの

  • お皿
  • グラス
  • カトラリー(フォークやナイフ、スプーンなど)
  • テーブルクロス
  • ナプキン
  • ナプキンホルダー
  • 花材やオーナメント、キャンドルなど、その他の小物

洋食のテーブルセッティングの基本

テーブルクロスを敷き、正面にプレート、フォークは左側、ナイフは右側、グラスは右奥に配置するのが基本です。
ナプキンをプレートの上に載せ、小物でアクセントを。
基本はこれだけで十分です。
デザート用のカトラリーを用意する場合は、プレートの奥側に配置します。

レストランなどでは、たくさんのグラスやカトラリーが並びますが、ご自宅の場合、もっとカジュアルな構成にしてもOKです。「こうしなければいけない」ということはなく、できる範囲のことから始めるようにします。

コーディネートのポイント③ベースをモノトーンで構成する

――――食器はシンプルなものを選ぶのがポイントです。取材当日もたくさんの食器を見せていただきましたが、どれも山本さんらしい上品なセンス。選び方にコツがあるのでしょうか。

山本さん

「最初は無彩色(白、黒、グレーなど)の食器を集めることがコツです。器、キャンドルホルダー、花瓶など、色がないものを揃えると合わせやすいです。テーブルクロスもモノトーンが一番重宝します。使いやすさ、洗いやすさも考えて購入してください。そして、スタンダードな白い食器はできるだけ良いものを選ぶのがコツです。上質な白の食器は飽きが来なく、長く使えます。ベースをモノトーンで揃えたら、小物使いでアクセントを添えるようにしてみてください。テーブル全体で3色までにとどめると上手にまとまります」

コーディネートのポイント④一気に道具を揃えない

テーブルコーディネートにはたくさんの道具が必要になりそうですが、一気に買い揃えるのはNGだと山本さん。

山本さん

「最初からたくさんの道具を揃えようとしなくて大丈夫です。始めのうちは、さまざまなシーンで使いまわせるシンプルなものを選ぶようにしましょう。いろいろ集めると大変ですから、どんな飲み物でも入れられるグラスを選ぶなど、工夫をしながらで。人が急に来た時に必要になる最低限の数を用意するだけで十分です。無駄な買い物をしないように気をつけてくださいね」

プロフィール

山本侑貴子

食空間プロデューサー

株式会社dining&style代表。趣味で始めた料理やおもてなしが評判となり、1999年テーブルコーディネイトの楽しさを伝える「dining&style」を自宅でスタート。店舗プロデュース、商品開発、イベントディスプレイなどのスタイリングを手掛けるほか、雑誌やTVで活躍中。

株式会社dining&style