"暮らしの達人"にインタビュー!

食べてキレイになる協会代表から学ぶアンチエイジング:人生100年時代、50代からのスキンケア

暮らしの達人にインタビュー

お肌の問題には、外側からのケアと栄養面の内側からアプローチしましょう。クリームなどで油分を補う保湿と、大豆製品やお肉、お魚をしっかり摂ることを意識してください。また、お肉を食べる時にはビタミンCを一緒に摂るのがおすすめです。

【監修】子安十久子(こやす・とくこ)

年を重ねても、いつまでもキレイでありつづけたいとは、女性なら誰しも願うことです。仕事や子育てに奮闘する多忙な日々が終わり、これから自分のための人生を謳歌しようと考え始めたとき、気持ちとはうらはらに体力や精神力の衰えを感じて愕然としてしまっているという話もよく聞きます。
今回は、50代からのスキンケアについて『食べてキレイになる協会』代表理事 子安十久子(こやす・とくこ)さんに教えていただきました。

「同じ年齢なのに......」若く見える人、老けて見える人の違いは?

――年を重ねていくと、若く見える人、老けてしまう人の差が開いていくような印象がありますが、どのような違いがあると思いますか?

いろいろな理由がありますが、環境が大きく作用していると思います。私自身、出産1、2年目は一番老けていたと思います。出産直後は睡眠がなかなかとれなくて、美容に興味を持てるような余裕もないですしね。子育てが終わって自分に目が行くようになったとき、キレイになりたいと思うかどうかが肝心です。
私たちの年齢では、若い頃と違って「好きな人に愛されたい」というような理由でキレイになりたいわけではないですよね。どうして若くなりたいかって、同世代がライバルのようなところがあります(笑)。お友達と会ったとき「若くなった」「キレイになった」と言われるのが嬉しいものなんですよね。
人によって、キレイになりたい気持ちが湧く機会やキレイを諦めてしまうタイミングが違います。キレイで若々しいお友達が周りに多ければ、良い刺激になって自分もキレイになりたいと思えるチャンスが多いですし、諦めるタイミングが20代後半の人もいるし、50代も変わらず美意識を保てる方もいます。逆に、50代から頑張って美意識を取り戻す方もいるんです。年齢を言い訳にして諦めてしまえば、自然にキレイになることはないと思いますよ。

何もしなくてもキレイ=美の貯金がある人

私の友人の中には、何もしなくてもキレイな方がいます。彼女はモデルで、自分が美しくあることを若いころからずっと実践してきた人。本人は、「もう疲れちゃったから何もしたくない。お化粧すらしない人生がいい」とよく話しています。キレイな人が「何もしていない」と言うことがあると思いますが、それは今まで人一倍頑張ってきたから、美しさの貯金があるということなんです。しかし、貯金は何もしなければどんどんなくなってしまうものですし、逆に今まで自分に手をかけてこられなかった人には、それだけ伸びしろがあるということ! 心がけひとつで、何歳からでもキレイになれるんですよ。

人生100年時代。ずっと美しくいることは、生きる活力にも

――女性として美しさを追求することは、人生を通して良い影響がありそうです。生徒さんなどから具体的なエピソードなどは聞くことがありますか?

美容や健康について学んでいくと、外見や健康面だけでなく内面も磨かれていく方が多いです。まずコミュニケーション能力がアップします。人とのコミュニケーションは第一印象が重要だと思うのですが、自分に自信がつくと、笑顔が素敵になったり、姿勢が良くなったり、積極的になれたりしますから、人間関係にも良い影響があります。
初めはお料理の上達を目指して教室に入ってくださった方が、自信がついて、外見も内面も磨きがかかって、彼氏ができた、結婚したという嬉しい報告はたくさんあります。
キレイになりたいと思うと、いくつであってもキレイになることができます。「自分はいいや......」と思ってしまうと、女性の美意識はそこでおしまいです。これからキレイになりたいという気持ちがあれば毎日変わっていけますよ。60歳くらいの生徒さんで、勉強を始めて半年で化粧法やファッションが変わって、イキイキとされてくる方がいらっしゃいます。「最近キレイになったと言われませんか?」と声をかけると、「自分に諦めていたけれど、少し手をかけてあげるだけでキレイに見えることが嬉しい」と瞳をキラキラ輝かせて話してくださったりします。

50代からのスキンケア。どうすればいい?

――50歳からのスキンケアは、どういったことに気をつけたらいいのでしょうか。

お肌の問題には、外側からのケアと栄養面からアプローチしましょう。
若ければ化粧水だけでも瑞々しさやハリが保てたお肌が、4、50代になるとカサつきやくすみが気になってきます。若い人のお肌のターンオーバーは28日サイクルと言われていますが、50歳は75日サイクルが目安。加齢によって代謝スピードが遅くなっていくんです。ターンオーバーを促進するためには保湿がとても大切なので、必ずクリームなどで油分を補ってください。
また、内側からのアプローチも必須です。とくに50歳以上はタンパク質を多く摂ることを心がけてください。タンパク質は体を作る重要な栄養素で、不足してしまうとお肌のハリツヤが失われてしまいますし、筋力低下にも繋がって、体中に老化現象が出やすくなってしまいます。50歳以降は、大豆製品やお肉、お魚をしっかり摂ることを意識してください。お肉を食べる時にはビタミンCを一緒に摂るのがおすすめです。ビタミンCはタンパク質の吸収率を上げてくれます。たとえば、焼肉屋さんに行ったらレモンやサンチュを追加するというのは理にかなった食べ方です。
ダイエットを意識して、ノンオイルにこだわっている方は要注意です。50代以降は、良質な油は積極的に摂るほうが良いのです。油抜きの食事はお肌カサカサの原因です。ただし、油なら何でも良いということではありません。私は、サラダの味付けは塩胡椒とオリーブオイルだけにしています。サラダ油などが入ったドレッシングは食べないように心がけています。

50代からのダイエットは要注意

50歳以降はダイエット方法にも気をつけてください。痩せる必要があっても、3度の食事を減らすのは健康面で悪影響が出やすくなります。ダイエットをするなら、間食は基本摂らないようにして、甘いものがどうしても食べたい場合はグルテンフリー(「グルテン=パン、パスタ、ラーメン、うどんetc.小麦粉を使った食品」が含まれていない)のおやつを午前中までにと決めてください。3時のおやつはNG。間食を摂る場合も、補いたい栄養素を意識してみましょう。食べるのであれば、ナッツ、なかでもアーモンドはビタミンEが豊富でおすすめです。我慢はストレスになりますから、食べるものと時間を選んで、正しいダイエットに取り組んでください。
体重計には毎日乗るのも大切です。前の日に食べたものや食べた時間をふりかえるクセをつけましょう。

シニア世代になると、食が細くなりがちで、きちんと摂るべき栄養も摂れていない方もいらっしゃいます。何より健康あっての美容ですから、食べないダイエットはいけません。
食事の5割を野菜に、タンパク質が3割、1割か2割が炭水化物。このバランスを心がけると、食事であまり太らなくなります。ダイエットにお悩みの方はぜひ試してみてください。

監修

子安十久子(こやす・とくこ)

食べてキレイになる協会 代表理事。トータルビューティーアドバイザー。美容料理研究家。株式会社ソフィアスタイル代表取締役。

現役モデル。モデル兼任しながら、企業のPR、顧問を担当。
全日空キャビンアテンダント10年。その後プリザーブドフラワージュアン協会代表を務める。
主婦&ママでもあり女性のオピニオンリーダー的存在に。 現在は食べてキレイになる協会 代表理事として、しっかりと食べてキレイになるという考え方を広めています。