衣食住で役立つカラーコーディネート第5回目

"暮らしの達人"にインタビュー! 効果大!食卓を彩るカラーテクニック

衣食住で役立つカラーコーディネート

今回は食卓編です。今井さんに食卓カラーコーディネートのテクニックを教えていただきました。

【プロフィール】今井志保子

カラープロデューサーとして、テレビ、雑誌、新聞などさまざまな媒体で活躍されている今井志保子さん。色の演出家=カラープロデューサーという仕事の話や、衣食住に色を活用するヒントを伝授していただきます。今回は食卓編です。色を意識した食事は良いことづくし! 今井さんに食卓カラーコーディネートのテクニックを教えていただきました。

食卓の彩りを考えるメリットとは?

毎日の食事を準備するとき、彩りを意識していますか? 献立や栄養バランスはもちろんですが、いつもの食事のマンネリ化に悩む方、茶色いお惣菜ばかりになりがちという方は、彩を意識するとバリエーション豊かになる点でもおすすめです。そのほかにも、食卓の彩りを考えるメリットは多いと今井さんは教えてくれました。

食卓の彩りを工夫するメリット①食欲増進効果

彩りが豊かな食卓は、一目で「おいしそう!」と気分が上がります。シニア世代は食欲の低下に悩む方も多いのですが、彩り豊かな食卓を演出することによって、自律神経を刺激し、食欲増進することができます。

食卓の彩りを工夫するメリット②野菜たっぷりで便秘予防

健康的な食事には、たっぷりの野菜が欠かせません。食卓の彩りを意識すると、自然と旬の野菜や果物がテーブルにたくさん並ぶようになります。野菜には食物繊維や酵素が豊富に含まれ、便秘予防に効果的です。

食卓の彩りを工夫するメリット③色が持つファイトケミカル

最近、ファイトケミカル(フィトケミカル)という言葉が注目されているのをご存知でしょうか。ファイトケミカルとは野菜や果物が持っている化学成分のことで、その抗酸化作用が話題となっています。代表的なのは、ブルーベリーなどに含まれるアントシアニン、大豆のイソフラボン、緑茶などのカテキンなどのポリフェノールに分類されるものや、カボチャなどのβカロテン、トマトのリコピンなどのカロテノイド、そのほかに大根や玉ねぎ、わさびなどに含まれる含硫化合物です。
さまざまな病気が気になりはじめ、抗酸化作用のある食事やサプリメントを検討している方には、野菜の彩りを意識する食事がひとつの有効手段といえます。

食卓の彩りを工夫するメリット④マンネリにならない

「いつもお惣菜が定番になってしまう」「茶色のおかずが増えがち」
そんなお悩みがある方にも、色を意識した献立はぴったりです。その時の旬の色鮮やかな食材を選ぶようにすると、年中同じお惣菜になることはありません。バランスの良い食事を心がけるためにも、栄養価が偏りづらい多品目の献立が理想的です。

食のカラーコーディネート方法は?

色を意識する効果を知った上で、実際にどのような工夫ができるのか順を追ってご紹介します。

食のカラーコーディネート①五味五色が基本

中国に古くから伝わる陰陽五行説を元とし、中国薬膳料理や和食の基本になっている考え方が、五味(甘味・酸味・苦味・辛味・塩味)五色(白・黄・緑・赤・黒)です(和食の場合は『五法』という調理法の種類も追加される)。これを守ると、楽しく健やかな食生活を送れると考えられてきました。
まずは食材の5色を意識するようにします。

色別食材の例

ご飯、パン、豆腐、チーズ、ヨーグルト、大根、白身魚、牛乳、玉ねぎ

卵、柑橘類、栗、黄パプリカ、生姜、とうもろこし、カボチャ、さつまいも、レモン

レタス、小松菜などの葉物野菜、ピーマン、ブロッコリー、インゲン豆、キウイ

トマト、肉、エビ、いちご、人参、カツオ、鮭、イワシ、赤キャベツ

黒豆、しいたけ、海苔、黒オリーブ、蕎麦、ヒジキ、きくらげ、昆布

食のカラーコーディネート②スーパーマーケットで色探し

食材の色を意識しながらお買い物をしてみましょう。赤、黄、緑、白、黒......。意識的に見ると、たくさんの色を発見することができます。色を意識すると、普段手に取る機会がなかった食材にもチャレンジしやすくなります。スーパーマーケットは色の宝庫! 食材がもつ天然の色彩に元気をもらいながら楽しくショッピングしてください。

食のカラーコーディネート③食器の色について

食卓全体をカラーコーディネートする上で、食器の色も大切です。基本はお料理の色が映える白がおすすめですが、食材で5色揃えるのが難しい場合などに、カラーの食器を合わせることもできます。特に難易度の高い黒の食材が見つからない場合、食器やお箸などに黒を取り入れるなど、工夫しながら色を揃えていきます。なお、暖色は食欲増進の色といわれます。青色は食欲減退の色といわれ、組み合わせが難しいので初心者には不向きです。

食のカラーコーディネート④補色を活用して見栄え良く!

お肉やお魚は、笹の葉やバラン、パセリが添えて売られているのを目にします。これは静菌効果(菌の増殖を抑制する効果)ともうひとつ、おいしそうに見える視覚的効果のためです。お肉の赤にバランやパセリなどの緑は補色(色相環で反対側に位置する色)になります。補色には双方の色を引き立たせる効果があり、緑を添えることによって、よりお肉の新鮮な赤みが引き立つのです。
この効果は盛り付けのときに効果的です。補色を意識しながら料理の配置を心がけてみると、いつものお料理がより美味しそうに演出できます。

カラーコーディネートでお料理も楽しくなる

――――若々しく健康的な今井さんは普段どんなものを食べているのでしょうか。 美の秘訣をお聞きしてみました。

今井さん

「好き嫌いはなく、何でも食べますよ。意外と言われることもありますが、お料理はとても好きなほう。朝から料理をテーブルいっぱいに並べて、主人に『こんなに食べられない!』と言われたりします(笑)。お肉も好きだし、お野菜も好き。とくに、色を意識して調理していると、自然に野菜料理が増えますから、体調が整いやすくておすすめです。食器は、お料理の色が一番映える白を使うことが多いです。自分が楽しめることが元気の元だと思っていますから、料理は作るのも食べるのも楽しむこと。それが一番大切ではないでしょうか」

プロフィール

今井志保子

カラープロデューサー

imaismファッションカラーアカデミー代表/東商1級カラーコーディネーター
 「色」で外見も内面も魅力的になれる、独自のパーソナルカラー理論“imaism”を開発。
雑誌、テレビ、新聞、企業PR媒体にて執筆監修出演する他、イベントや研修、商品開発、個人カラーカウンセリングなど多方面で活躍中。著書に『おしゃれが苦手、センスがなくても大丈夫!わたしに似合う「美人服」の見つけ方』(SBクリエイティブ)他。
imaism (http://www.imaism.com/)