家庭崩壊しないために 単身赴任になったときのお金や子育てのルールはどうする?

夫婦・家族

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単身赴任になると家族と離れて暮らすため、さみしくなり不安な気持ちが押し寄せてくるのは当然です。相手に対する思いやりを忘れなければ、離れていても夫婦の絆の強さは変わらないままでいられるでしょう。

この記事の監修

矢口ミカ

複数のメディアで執筆中です。宅建の資格を活かし、家族が所有する投資用不動産の入居者管理もしています。住まいに関する資格である整理収納アドバイザー1級、福祉住環境コーディネーター2級も取得済みです。趣味は整理収納と料理。

会社勤めの人のなかには、ある日突然、地方または海外に赴任するよう辞令を受けることがあります。会社の業務上必要として発令されるので、なかなか断われないのが実情です。ただ、急な話の場合、本人だけではなく家族も動揺してしまうでしょう。家族そろって赴任地に迎えるとよいのですが、子どもの学校や親の介護などの事情から、単身赴任を余儀なくされるケースも考えられるでしょう。

今回は、単身赴任を迎えた家族で考えたい家族間のルールや心構えについて考えてみましょう。

日本における単身赴任の状況

リクルートワークス研究所「全国就業実態パネル調査(JPSED)」(※1)から抽出した「単身赴任者の割合」をみると、単身赴任者は総じて「男性」が多い割合を占めています。年齢別では男女ともに「20~29歳」で辞令を受ける割合が多いといえます。「若いうちに経験を積んでほしい」という企業の思いがあるのかもしれません。
しかし、30代以降の年代でも転勤の辞令が下りることはままあります。転勤制度のある企業に勤め、たとえば「総合職」として就職している場合は、自分の身にも起こる可能性があることを意識しておく必要がありそうです。

リクルートワークス研究所「全国就業実態パネル調査(JPSED)」の情報を基に作図

単身赴任で考えたい家族間のルール

今まで一緒に暮らしてきた家族が突然遠方に行ってしまうと、ライフスタイルや家族の心境には変化が生じます。ここでは、単身赴任で考えたい家族間のルールについてご紹介します。

1.夫婦ともに健康に気をつける

第1のルールは、「夫婦ともに健康に気をつける」ことです。ひとり暮らしになると、自分だけが食べるご飯を用意すれば済むようになるため、コンビニ弁当などに頼りやすく、食事時間が不規則になりやすい傾向があります。夫が単身赴任となった家庭では、栄養不足を補うために冷凍保存の手作り惣菜を宅配便で送るのもよいでしょう。家庭の味が心身を癒してくれます。
とはいえ、大部分の単身赴任者は、これまでとは異なる環境や生活であっても健康に気を配り、食事や目常生活を規則正しくすることを心がけている人が大半です。赴任先で新たな趣味を見つけたり、地域の人々と付き合ったりして精神的に前向きな過ごし方をしている人も少なくありません。

一方、子育て世代で配偶者が単身赴任になり、ワンオペ育児になってしまった場合は、自らの健康に気をつけることも必要です。夫婦2人が揃っていれば育児や家事の分担ができますが、ひとりの場合は自分の体調に構ってはいられません。また、赴任先の配偶者が倒れた場合でも家庭の事情によってはすぐに駆け付けられないこともあります。相手の健康を気遣うのはもちろんのこと、自分自身の健康にも十分留意するようにしましょう。

2.コミュニケーションはマメに

単身赴任では家族間が離れて暮らすため、こころの距離だけは常に近い状態でいられるよう心がけます。ビデオ通話を使って顔を合わせながら話をするのもよいでしょう。画面越しとはいえ、実際に顔が見えると相手の様子がよくわかり距離感を縮められます。
さらには、直に会う回数を増やせるとよいですね。帰宅回数の多さは、夫婦生活などの満足度にもつながりそうです。赴任地に家族を呼ぶのもまた良い方法です。

3.お金の使い方を見直す

単身赴任は自宅と赴任先の二重生活になるので、総じて生活費がかさむようになります。令和2年に行った総務省の調査(※2)によると、単身世帯(平均年齢58.5歳)の消費支出は、1世帯当たり1か月平均15万506円です。単身赴任手当が会社から支給されたり、寮や社宅など住居費が補填されたりする場合もありますが、水道光熱費や食費は自分で負担しなければなりません。新居を構える際には、洗濯機や冷蔵庫等の家電やテーブルなどの家具を購入するケースも出てくるでしょう。家計全体の支出が増えることは明らかなので、お金の使い方を引き締めるようにしましょう。なお、赴任期間が短い場合は家電レンタルや家具付き賃貸住宅もおすすめです。

単身赴任でも家族関係が壊れないコツ

一緒に暮らせないとなると、家族関係が不安になることも考えられます。ここでは離れていても家族関係が壊れないコツをご紹介していきましょう。

1.なるべく一緒に過ごす時間を作る

上述のとおり、一番は夫婦で過ごす時間を大切にすることです。帰宅時に一家団らんすることもよいですが、ときに赴任地に足を運ぶことは、新鮮な気持ちを呼び起こすことにもなりそうです。離れていてもなるべく一緒に過ごす時間を作るようにし、家族や夫婦の時間を大切にしましょう。

2.何でも話し合い不安を解消する

夫婦でよく話し合い、互いの不安を解消することも重要です。単身赴任では、勤務環境が変わることや家族と離れて暮らすことに多少の不安がともなうものです。いくら夫婦といえども自分のこころのなかを見せて話し合わないことには、相手に分かってもらえません。話し合うことで、二人にとってベストな方法が見つかることもあります。ささいなことでもコミュニケーションを取るようにしましょう。

まとめ

今回は、単身赴任となった家族のあいだで考えておきたいルールについてご紹介しました。
単身赴任になると家族と離れて暮らすため、さみしくなり不安な気持ちが押し寄せてくるのは当然です。しかし、転居をともなう転勤は、新しいキャリアや次のキャリアを目指せる絶好のチャンスでもあります。
相手に対する思いやりを忘れなければ、離れていても夫婦の絆の強さは変わらないままでいられるでしょう。ここは配偶者のステップアップに向けて明るい気持ちで協力しましょう。