子育てがひと段落した女性に聞いた住まいで一番リフォームしたい箇所

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あなたは、住まいで今一番リフォームしたい場所を聞かれた時にどのように答えるでしょうか?

子供が生まれると育児に追われ、時間や心に余裕を持つことはなかなか難しいという方も多いのではないでしょうか。しかし、子供が巣立ち育児を終える頃にはゆとりもでき、自身の将来や暮らしに関して考えることもあるかと思います。

そこ今回は、子育てが一段落した女性199名※1に、住まいで一番リフォームしたい箇所を聞いたアンケート結果をご紹介します。住まいは生活の基本です。子育てが一段落した女性は、住まいに対してどのようなことを考えているのでしょうか。

1.リフォーム・リノベーションで改善したい箇所

まずは、「賃貸住宅にお住いの方も含め、仮にリフォーム・リノベーションするなら、現在の住まいに対してどこを改善したいですか?」と質問した結果をみていきましょう。

「特にない」を除いて最も多かったのが「お風呂」で25.6%という結果になりました。次いで、「キッチン」が23.6%、「トイレ」が21.6%となっています。
その他では、「全体の間取り」が16.1%、「洗面台」が14.6%と比較的多くの票を集めた結果となりました。

リフォーム・リノベーションで改善したい理由

上位3つの回答を選んだ理由を抜粋してご紹介します。

「お風呂」と答えた方の理由

  • お風呂にミストサウナをつける。ベランダから採光できるような装置をつける。
  • 温水器を利用しているので、保温性のある湯船にする。
  • お風呂は冬に寒いので、暖かく掃除しやすいものだといいと思う。
  • 浴槽が深くて入りにくい。
  • 冬寒いお風呂。結露する窓をなんとかしたい。

「キッチン」と答えた方の理由

  • 新しいキッチンにしたら,料理が楽しめそうだから。
  • システムキッチンを新しくしたい。
  • 対面キッチンにしたい。
  • キッチンは家事がしやすいように。
  • システムキッチンに憧れるから。
  • キッチンが手狭。
  • 10年前にレフォームをしましたが、その際にキッチンのみ、触っていなかったので。

「トイレ」と答えた方の理由

  • トイレの具合が悪いので。
  • 老朽化対策、ウォシュレットの不具合。
  • ウォシュレットがほしい。
  • トイレが狭い。

2.一番劣化が気になる住まいの箇所

次に、「あなたの今までの経験で一番劣化が気になる住まいの箇所を一つだけ教えてください。」と質問した結果をみていきましょう。

「お風呂」が21.1%、「キッチン」が11.6%、「内壁・天井」が7.5%と、一番劣化が気になる住まいの箇所の順番はこのようになりました。しかし、今回アンケートにご協力いただいた方の約3割が「特にない」と答えており、少し意外な結果となりました。

前の章の質問でも、「お風呂」「キッチン」「トイレ」がトップ3を独占していましたが、生活する上で最も使用頻度が多くなると考えられる、水まわりは劣化しやすく、住まいで一番気にかかる箇所に挙がったと推測できます。

なお、その他では全体的に割合が少ないですが、「屋根」や「部屋の収納」を挙げている方も一定数いました。

一番劣化が気になる理由

上位3つの回答を選んだ、具体的な理由を抜粋したものもご紹介します。

「お風呂」と答えた方の理由

  • おふろのドアやまどに劣化がきている。
  • お風呂のふちの地が見えている。
  • 汚れが目立ち、バスタブの掃除がしにくいので。
  • 浴槽など、傷み始めているのでリフォームしたい。
  • 気になって湯船を先般交換した。
  • 冬はタイルが冷たい。全体的にカビやすい。掃除が大変。脱衣所が狭い。
  • タイルの剥がれ、浴槽劣化

「キッチン」と答えた方の理由

  • トイレやお風呂などはリフォーム済みなので,キッチンの劣化が気になります。
  • システムキッチンの老朽化。

「内壁・天井」と答えた方の理由

  • 内壁や外壁のひび割れで家がこわれそう。
  • 壁紙の剥がれ。
  • トイレやふろ場など部分的にリフォームをしてきているが、内壁や天井は簡単にリフォームができずそのままになっているため、特に気になっている。

3.住まいで最もリフォームしたい箇所

今回のアンケートでは、リフォーム・リノベーションによって、キッチンやお風呂など水まわりを第一に改善したいと考えている方が多いことがわかりました。住まいの中で、おそらく最も使用頻度が高く、痛みが目立つようになる水まわりに対して、こだわる女性は多いようです。

リラックスできる空間や清潔さ、利便性など水回りを改修することは、暮らしの質にも影響します。その分、水まわりは設備機器の種類も多く、どのグレードの設備を選ぶかによって費用にも大きな差が出ます。

そのため、導入したい設備を精査することが、リフォーム後の失敗を減らすための重要事項といえるでしょう。

また、一番住まいで劣化が気になる箇所について、「特にない」と回答している方が約3割に上りました。長く住むとどうしても住まいの劣化やリフォームしたい場所は出てくるものですが、慣れ親しんだ構造や思い出を残したいという思いがあるのかもしれません。

ただ、現在は長寿命化が進み、老後も長く今の住まいで生活することが予想されます。老後を見据え、今のうちに住まいの気になる箇所を解消しておくのも良いのかもしれません。

※「令和2年度平均年収と学歴調査

※1

アンケート回答者:50代・60代の子持ちの既婚女性213名(有効回答者199名)
アンケート回答期間:2019年8月19日~2019年8月26日
※すべての回答の平均ではなく回答が有効なものの平均となります。