子育てがひと段落した女性に聞いた住まいに関する不満

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あなたは、今自分が生活している住まいにどのような不満を持っていますか?

子供が高校や大学を卒業すると本格的な自立が始まり、子育てが一段落したと感じる方も多いのではないでしょうか。子育てに追われていた頃と一段落した後では、住まいに対して感じることは変わっているはずです。

そこで今回は、子育てがひと段落した女性199名※1に実施した住まいへの不満に関するアンケート結果をご紹介します。

同じように満足していることを聞いたアンケート結果も併せて、ご確認ください。

住まいに満足しているところ

1.住まいの満足度

具体的な住まいへの不満についてご紹介する前に、まず「あなたは、今住んでいる住居に満足していますか?」の回答結果をみていきましょう。

「満足している」「どちらかと言えば満足している」の2つで63.3%と過半数以上を占めていますが、「どちらかと言えば満足していない」と答えた方は13.1%、「満足していない」と答えた方も5.0%、と約2割の方は住まいに関して不満を持っていることが明らかとなりました。

2.住まいへの具体的な不満

次に、「住まいに関する不満があるところはどこですか?」と質問した結果をみていきましょう。

アンケートの結果、「台所、トイレ、浴室などの使いやすさ」が23.1%、「地震時の住宅の安全性」が21.6%「住宅の広さや間取り」が19.1%でトップ3に入りました。その他は一桁台が多い中、「収納の多さ、使いやすさ」が17.6%と比較的高い割合でした。

住まいの不満の理由

上位の回答の中で、具体的な住まいの不満の理由を抜粋したものもご紹介します。

「台所、トイレ、浴室などの使いやすさ」と答えた方の理由

  • キッチンやトイレ、洗面所の床がローリングなので、湿気や水に弱く、傷みやすい。広々とした空間でゆっくりくつろぎたいからです。
  • 夏暑く冬寒い、水回りの老朽化。
  • キッチンやトイレ、洗面所の床がローリングなので、湿気や水に弱く、傷みやすい。
  • 水回りの使い勝手が悪い。
  • 築20年を超え、家のあちらこちらに不具合を感じるようになった。特に水回りは掃除をしても汚れが取れにくくなってきている。
  • 台所の調理スペースが少ない。
  • 古い間取りなのでトイレが狭い

「地震時の住宅の安全性」と答えた方の理由

  • 災害時に気になります。
  • 強度。
  • 耐震ではないから。
  • 耐震性の基準が厳しくされる前の建築なので。1度空き巣に入られたことがある。
  • 大震災の時に大丈夫なのかの不安。
  • 災害が怖いから。

「住宅の広さや間取り」と答えた方の理由

  • 南北に長い造りなので南に面している部分が少なくて真ん中に位置するリビングが少し暗いから。
  • 居間が狭い。日の当たりが悪い。
  • 無駄な間取りがある。
  • 老朽化し、家族数と合わない間取りだから
  • ベランダや浴室の狭さ
  • もっと広ければといつも思います。エアコンが古くなったことも気になっています。
  • 子供が独立し 部屋が余っている老父婦には全ての部屋が広すぎる。
  • 家を建てる時点では3世帯同居を考えた設計だったが、現在は状況が変わったため、その状況に合わない間取りになっているため。
  • 子供が独立した後、広すぎる間取りは掃除が大変でもてあます。
  • 狭さを感じます。
  • もっと広い空間が欲しい。
  • 子供が独立して不要な部屋が増えた。草取りや雪かきや近所づきあいも大変で面倒なので、いずれは駅の近くのこじんまりとした賃貸マンションに住みたい気持ちがある。

「収納の多さ、使いやすさ」と答えた方の理由

  • 収納が少なく部屋数も少なくて狭い。
  • 賃貸住宅なので、家族にあった設計になっていないので。間取りはそうだが、収納が少なすぎる。
  • 収納が少ない。
  • 一階の収納が少なすぎるから。
  • 収納が狭い。
  • 収納スペースが少ないので、布団の予備などが置けない。
  • 部屋と収納がもう少し欲しい。
  • 物が多く、収納に困る。
  • 収納が少ないので不便。

3.住まいへの不満

今回のアンケートでは、住まいについて、主に水まわりや地震時の安全性などに不満を感じている方が多いことが明らかとなりました。

具体的には、住宅が老朽化していることで、「水回りは掃除をしても汚れが取れにくい」「耐震性の基準が厳しくなる前の住宅で大地震が不安」など、身近な知恵や工夫では根本的な解決が難しい問題に悩んでいる方が多いようです。

また、「子供が独立して不要な部屋が増えた」などの回答も多く、子育てを終えて子供が独立したことで、これまで子供が生活していたスペースを夫婦では持て余してしまう家庭がままあることもわかりました。

しかし、そうした住まいへの不満はリフォームやリノベーションによって解消できます。不満があるということは具体的な住まいの改善点を把握しているのと同じで、それを的確にフィードバックすることができれば理想の住まいを実現できるはずです。

住まいとは切っても切れない関係です。その住まいに不満がある場合は、老後を見据えてリフォームなどで住みやすい形に変えていくのも良いのかもしれません。

※「令和2年度平均年収と学歴調査

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アンケート回答者:50代・60代の子持ちの既婚女性213名(有効回答者199名)
アンケート回答期間:2019年8月19日~2019年8月26日
※すべての回答の平均ではなく回答が有効なものの平均となります。