50-60代のエイジングケア

「眉間のシワ」ができる原因と今日からできる7つの対策

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眉間のシワには、どうしてもネガティブな印象がつきまといます。「ネガティブな気持ちにならないようにしよう!」とがんばっても難しいものですが、「眉間のシワを寄せないぞ!」と決めると、自然と明るい気持ちが持続するようになります。

この記事の監修

三島ミコ

化粧品会社で10年にわたり商品開発などに従事。美容を通じて自分と向き合い心豊かな暮らしを重ねるための内外美容を提案している。

年齢とともに顔のシワが増えるのは自然なことですが、「眉間のシワだけは嫌」と感じる方が多いようです。たくさん笑った証拠ともいえる「笑いジワ」とは異なり、眉間のシワには、どうしてもネガティブな印象がつきまといます。眉間にシワがあるだけで、「何か怒ってる?」「不機嫌そうで怖い......」と思われてしまうことも。

特に怒っているわけでも不機嫌なわけでもないのに眉間のシワができてしまう場合、筋肉や皮膚にその原因があります。
今回は、眉間にシワができる原因と、今日から簡単にできる7つの対策をご紹介します。

眉間にシワができる原因

私たちの眉間には、どうしてシワができてしまうのでしょうか。まずは、その原因を見ていきましょう。

眉間のシワは「表情ジワ」の一種

表情ジワとは、笑ったり怒ったり泣いたり、顔の表情を作ったときに皮膚が折りたたまれる部分にできるシワのこと。10代、20代までは、皮膚が折りたたまれても自然と元に戻ります。肌の弾力や柔軟性が十分にあるためです。しかし、加齢とともに肌の弾力や柔軟性が失われると、折りたたまれた皮膚がなかなか元に戻らず定着し、「眉間のシワ」となるのです。

眉間のシワに関係している筋肉とは?

私たちが顔の表情を作るときには、顔の筋肉を使っています。眉間のシワに直接的に影響しているのは、「皺眉筋(しゅうびきん)」という筋肉です。「眉の皺の筋肉」と書くとおり、眉をひそめるときに使われる筋肉で、眉頭あたりの皮膚を顔の中央へ寄せることで、眉間にシワを作ります。
もうひとつ、皺眉筋とともに動いて眉間にシワを作るのが「鼻根筋(びこんきん)」です。鼻の根元にある筋肉で、眉間の皮膚を下(鼻の方向)へ引っ張ることで、眉間にシワを作ります。

折りたたまれた皮膚が戻らなくなる理由

先ほど"10代、20代までは皮膚が折りたたまれても自然と戻る"とお伝えしましたが、加齢とともに戻らなくなるのは、肌の弾力を作るコラーゲンやエラスチンが減少するからです。

私たちの肌の奥(真皮)には、コラーゲンやエラスチンといった線維があります。コラーゲンやエラスチンのクッションによって、皮膚が折りたたまれても元に戻るだけの弾力を備えています。ところが、老化や乾燥、栄養不足などの影響で、コラーゲンやエラスチンがダメージを受けると、肌の弾力は失われ、折りたたまれたまま元に戻らなくなります。これが、眉間のシワとなって深く刻まれてしまうというわけです。

眉間にシワがない顔をつくる7つの対策

眉間にシワができる原因を踏まえつつ、ここからは眉間にシワがない顔を作る対策を7つ、ご紹介します。

1. 眉間にシワを寄せない

まず鉄則ともいえるのが「眉間にシワを寄せない」ことです。当たり前にも思えることですが、実はこれが難しいのです。というのも、私たちは無意識のうちに眉間にシワを寄せていることが多くあるためです。自分で「不機嫌な顔になっている」「しかめっ面をしている」と自覚しているとき以外でも、自然と眉間にシワが寄っています。たとえば、インターネットでニュースを見ているとき、映画やドラマで衝撃のシーンが流れたときなど、意識しないとすぐ眉間に力を入れてしまいます。意外なところでは、「集中すると眉間にシワが寄る」という方もいます。 まずは、どんなときに眉間のシワが寄っているのか、鏡を近くにおいて、意識することから始めましょう。

2. 眉間まわりの筋肉をマッサージでほぐす

眉間まわりの筋肉は凝り固まりやすいのですが、意図的にほぐす機会は少ないのではないでしょうか。ぜひ、毎日の習慣として、眉間まわりの筋肉をほぐしましょう。筋肉のこわばりによるクセが抜けるので、そのぶん眉間のシワが固定しにくくなります。

眉間まわりのマッサージ方法

(1)両手の中指の腹を眉頭に当て、縦方向に30回マッサージします。

(2)同様に両手の中指の腹を眉間に当て、縦方向に30回マッサージします。

1日に2〜3回、気づいたときに継続すると、眉間のシワが目立たなくなります。このマッサージは、「つい、眉間にシワを寄せてしまった!」というときの応急措置にもなります。
眉間にシワを寄せてしまったと気づいたときに、すぐ眉間マッサージをすることで、シワの定着を防ぐ効果があります。

3. 肌の修復に必要な栄養を取る

肌の弾力を保つ効果のある、コラーゲンやエラスチンを含む栄養素を、食事でしっかり取りましょう。基本となるのは、タンパク質の摂取です。コラーゲンもエラスチンもタンパク質からできているためです。
毎食欠かさずタンパク質を摂取するのと同時に、タンパク質を代謝して肌を作る過程で重要なビタミンB6、亜鉛、ビタミンCもあわせて取りましょう。

栄養素

多く含む食材

タンパク質

牛肉、豚肉、鶏肉、魚、卵、大豆

ビタミンB6

赤みの魚、ヒレ肉、ささみ、バナナ、さつまいも

亜鉛

牡蠣、豚レバー、するめ、高野豆腐

ビタミンC

キウイ、イチゴ、パプリカ、ブロッコリー

4.十分な睡眠で成長ホルモンの分泌を促す

しっかり栄養を摂取したら、十分に睡眠を取ることが大切です。というのは、睡眠中には「成長ホルモン」が分泌されるためです。
成長ホルモンには、肌ダメージの修復や再生を促すはたらきがあります。別名「若返りホルモン」とも呼ばれ、若々しい肌づくりには欠かせないものです。
よりよい睡眠を取るためには、「カフェインや寝酒を控える」「適度な運動や入浴をする」などの基本的な取り組みに加え、『メラトニン』の分泌を促すことが有効です。

以下は近畿大学メディカルサポートセンターウェブサイトからの引用です。メラトニンの力を上手に借りて熟睡し、成長ホルモンをたっぷり分泌させましょう。

朝は朝陽を浴び、メラトニンの分泌を促しましょう。

メラトニンとは、(中略)眠りを誘うホルモンと考えられています。
朝、光が目に入り15時間前後でメラトニンが分泌されて、夜に自然な眠気が生じてきます。(中略)就寝前に強い光(例えばパソコンなど)が目から入ると分泌量が減少して眠気がなくなってしまうので、就寝30分前には照明を暗くするなど工夫をするとよいでしょう。

引用元:睡眠について | 病気について | 近畿大学 メディカルサポートセンター

5.スキンケアで肌のうるおいを保つ

肌が乾燥したまま放置していると、肌老化を促進させてしまいます。コラーゲンやエラスチンへのダメージにつながりますから、常にうるおいを保つようにしましょう。

毎日の洗顔後には、基礎化粧品を使ったスキンケアで、保湿を行います。どんな基礎化粧品が良いかは、それぞれの肌質によって異なるため、一概にはいえません。無料で入手できる試供品や、低価格のミニサイズ(トライアル)などを利用して、自分の肌で試してみるのがおすすめです。実際に「自分の肌がうるおっている実感がある」と感じられた化粧品を継続しましょう。

6. 水分の摂取量を十分に確保する

スキンケアでの保湿には熱心でも、意外とおろそかになりがちなのが、体内の保湿。つまり、水分摂取です。肌の外からスキンケアで水分を与えても、内側が乾いていると、効果を実感できません。体内が乾かないように、十分な水分を摂取してください。
「肌が乾燥しているかしら?」と思ったら、新しい化粧品を買い足す前に、1日に飲む水の量をコップ2杯分、増やしましょう。

というのも、日本人の多くが、水分の摂取量が不足気味であり、平均的には、コップの水をあと2杯飲めば、1日に必要な水の量を概ね確保できるとされています。(※)
からだの内側からうるおすことで、眉間のシワをケアしていきましょう。

7. シワ改善美容液で集中ケアする

肌全体は基礎化粧品や水分摂取で保湿しつつ、眉間のシワへのピンポイント集中ケアで利用したいのが「シワ改善美容液」です。
シワ改善美容液とは、「シワを改善する」という効果効能で厚生労働省の認可を受けた医薬部外品のことです。"医薬部外品"というのがポイントです。通常の化粧品では、シワを改善する効果をうたえません。購入する際には"医薬部外品"であることを確認しましょう。

なお、医薬部外品で「シワを改善する」という効果効能が認められたのは2017年で、まだ新しい分野です。各メーカーから続々とシワ改善美容液が新発売されており、シワへの効果が期待されています。
ぜひ、インターネットで「シワ改善美容液」と検索してチェックしてみてください。

眉間のシワを意識するとネガティブな気持ちが続かない

今回は「眉間のシワ」をテーマにお届けしました。以前、「眉間のシワを意識して過ごしてみると、ネガティブな気持ちが続かない」という不思議な体験をしたことがあります。
眉間のシワを意識して過ごしていると、眉間に力が入りそうになった瞬間、「あっ」と気づきます。その瞬間とは、無意識のうちに気持ちがネガティブになりそうになった瞬間でもあるのですね。「1日のなかで、こんなにも意識せず、嫌な気持ちになったり悲しい気持ちになったりイライラしていたのか......」と、驚きました。

ひとつひとつの瞬間は小さくても、"塵も積もれば山となる"といいます。「ネガティブな気持ちにならないようにしよう!」とがんばっても難しいものですが、「眉間のシワを寄せないぞ!」と決めると、自然と明るい気持ちが持続するようになりました。ゲーム感覚で楽しく取り組むうちに、眉間のシワが気にならなくなった気がします。