50-60代のエイジングケア

50代から始めたい「まつ毛の老化対策」大人の目元を若々しく

身体のこれから

意外な盲点ですが、まつ毛も老化しています。大人の目元を若々しくキープする「まつ毛の老化対策」を学んで、美しいまなざしでいられるようにしましょう。

【監修】三島ミコ

お化粧をしながら「あら? 目元が寂しい気がする......」と感じた経験はありませんか? アイラインやアイシャドウを濃いめに入れてみても、どうもしっくりこない。その原因は「まつ毛」にあるのかもしれません。

意外な盲点ですが、まつ毛も老化しています。まつ毛は若見え度を大きく左右する要素でもあったのです。

今回は、大人の目元を若々しくキープする「まつ毛の老化対策」を学んでいきましょう。

まつ毛にも加齢による抜け毛・薄毛がある

年齢とともに増える髪の抜け毛や薄毛を気にしている方は多いかと思います。この現象は、まつ毛にも同様に起こります。まつ毛にも加齢による抜け毛や薄毛があり、生えているまつ毛の本数は年齢とともに減っているのです。

しかし、まつ毛をじっくり観察する機会は、あまりないかもしれません。手鏡があれば、まつ毛の下辺りに鏡をあてて、のぞき込むようにしてチェックしてみましょう。

一般的にまつ毛は、上まぶたに90~160本程度、下まぶたに80本程度生えているといわれます。子の数よりも極端に少ないようであれば、加齢による抜け毛・薄毛が始まっているかもしれません。

なお、まつ毛には汗やゴミが目に入るのを防いだり、まぶしさを軽減したりする役割もあります。まつ毛が少なくなると、「目にゴミが入りやすくなる」「まぶしさを強く感じやすくなる」などの変化を感じることも。まつ毛がきちんと生えていることは、快適な日常生活を送るうえでも大切なことなのです。

まつ毛ケアの基本は「まつ毛美容液」を塗ること

自宅でできるまつ毛ケアの基本の対策として「まつ毛美容液」が挙げられます。
「まつ毛美容液」という言葉を聞き慣れない方もいらっしゃるかもしれません。2010年代の前半に急速に広まった、比較的新しい分野の化粧品です。

まつ毛美容液には、マスカラのようなブラシタイプ、アイライナーのような筆タイプなどがあり、まつ毛に直接塗って使用します。まつ毛専門のケアを施すことで、強くハリのあるまつ毛をキープしやすくなります。ぜひチャレンジしてみてください。

まつ毛美容液は、毛周期に合わせて2カ月継続するのが良いでしょう。この毛周期とは、毛が生まれて生え変わる一連のサイクルのこと。人間のからだに生えている毛にはすべて、この毛周期があります。まつ毛が頭髪と違って長く伸び続けないのは、毛周期が短いからです。

ここで注目しておきたいのが、まつ毛の「成長期」です。
まつ毛は1〜2カ月で伸びて抜けるというサイクルを繰り返しています。まつ毛美容液を使うときには、この2カ月のサイクル期間を通じて使用し、長さや量の変化を観察します。もしも手応えを感じられるようであれば、そのまま継続しましょう。「何も変わっていない」と感じる場合、そのまつ毛美容液はあなたに合っていないのかもしれません。いったん使用を中止し、他のまつ毛美容液を試して見ても良いでしょう。

まつ毛を多く見せる3つの方法

まつ毛美容液を使って根本的な解決を図りつつ、同時に行いたいのが、まつ毛を増えたように見せる工夫です。
まつ毛を多く見せる代表的な方法として、「マスカラ」「まつ毛エクステ」「つけまつ毛」の3つがあります。それぞれ、メリット・デメリットを見てみましょう。

▼まつ毛を多く見せる方法のメリット・デメリット

メリット

デメリット

マスカラ

◎使い方が簡単

◎費用を安く抑えられる

△汗などで落ちやすい

△クレンジング時にまつ毛の負担になるリスクあり

△生えているまつ毛が少ないとボリュームアップ効果は低くなる

つけまつ毛

◎生えているまつ毛が少なくてもボリュームアップ効果が高い

◎費用が安く抑えられる

△慣れるまで装着するのが難しい

まつ毛
エクステ

◎装着は技術者が行う(自分で行う必要がない)

◎数週間付けたままなので楽ちん

△費用が高い

△専門サロンに行く必要がある

△自分で外すことができない

△生えているまつ毛が少ないとボリュームアップ効果は低くなる

△付け方によってはまつ毛の負担になる

マスカラ

マスカラは、多くの人にとってなじみのある方法です。その手軽さと価格の安さが魅力です。種類にもよりますが、1本1,000〜5,000円程度で購入でき、2〜3カ月使用できます。

50代のマスカラ選びのコツは、ロングタイプよりもボリュームアップタイプを選ぶことです。長さを出すよりも密度を増したほうが若々しい目元になります。ぜひ意識してみてください。

なお、マスカラの弱点は、まつ毛の本数が減るほどボリュームアップ効果を出しにくくなること。いま生えているまつ毛にマスカラ液を付着させ、かさ増しして見せるのがマスカラの特性です。まつ毛の本数が大幅に減っている方は、次にご紹介するつけまつ毛を検討しましょう。

つけまつ毛

つけまつ毛は、まつ毛ではなくまぶたのキワに装着するので、まつ毛の有無にかかわらず、好きなまつ毛を実現できるのが特徴です。さまざまなデザインのつけまつ毛が販売されていますので、選ぶのも楽しくなります。
長年使いこなしてきたマスカラと違い、「つけまつ毛は使ったことがない」という方が多いかもしれません。装着が少し難しいため、慣れるまで練習が必要ですが、上手に使いこなせるようになればメイクの強い味方になります。

おすすめは、長さや本数が少なめのナチュラルタイプです。つけまつ毛は目立ちやすいので、「地味すぎるかしら?」と思う程度の、控えめなデザインからチャレンジすると、失敗しにくくなります。

まつ毛エクステ

まつ毛エクステは、「エクステ」と呼ばれる人工毛をまつ毛1本1本に装着する方法です。
「まつ毛エクステサロン(まつエクサロン)」と呼ばれるサロンで、アイリスト(まつ毛エクステの技術者)に装着してもらいます。

マスカラと同様、生えているまつ毛の本数が少ないと不利になります。しかし、マスカラと大きく違うのは、1本のエクステで得られるボリュームアップ効果が非常に大きいこと。たとえば、片目20本ずつエクステを装着するだけでも、パッと華やいだ印象になります。

エクステには、さまざまな種類があります。長さ・太さ・カール・本数などを選ぶことで、自分が思ったとおりの印象を作り上げることが可能です。

エクステは、特殊な接着剤でまつ毛に接着します。1度つければ数週間ほどもち、その期間は、まつ毛のメイクをする必要がなくなるので、メイク時間を短縮したい女性にも人気です。

デメリットは、費用がかかること。メニューにもよりますが、目安は1回6,000〜1万2,000円ほどです。

ボリュームアップ効果の高いエクステほど、まつ毛に負担がかかりやすいことも知っておきましょう。長さ・太さ・本数のあるエクステは、重みがあるためです。

なお、まつ毛エクステの施術者は、美容師免許が必要です。無免許サロンによるトラブルが報じられることもありますので、サロン選びの際にはご注意ください。

美しいまなざしでいられるように

年上の友人に、とても若々しい女性がいます。還暦はとうに過ぎているはずなのですが、10歳も20歳も若く見えるのです。
彼女の若さの秘訣は何なのだろう、と観察していたら、ひとつにはまつ毛がふさふさであることが分かりました。伏し目がちになるたび揺れるまつ毛は、周囲に少女のような印象を与えるのに一役買っているよう。しかし、若く見える理由は、どうやらそれだけではありません。何より、ふさふさのまつ毛に縁取られた瞳の輝きが、ピカイチなのでした。
キラキラと光を放つ瞳は、年齢なんて実はさほどとらわれる必要のないもののように感じさせてくれます。

ときに美容の力も借りながら、いつまでも美しく、まっすぐなまなざしでいたいものです。

監修

三島ミコ

美容ライター

化粧品会社で10年にわたり商品開発などに従事。美容を通じて自分と向き合い心豊かな暮らしを重ねるための内外美容を提案している。