50代の夫もカッコ良く! 男性のスキンケア簡単3ステップ

身体のこれから

男性の肌には、女性の肌とは異なる特徴があり、皮脂をどうケアするのかが大きな課題となります。肌が若々しくなれば、不思議と気持ちも明るくなります。毎日がちょっと楽しくなるスキンケアの新習慣、はじめてみませんか。

【監修】三島ミコ

「男が化粧だなんて、あり得ない!」そんな感覚は、実は過去のものになりつつあります。
この波は2000年代の初頭から本格化。2020年を迎えた現代では「メンズメイク」という分野まで生まれています。化粧品を使って見た目を整えることは、男性にとっても「武器」となることが、わかってきたのですね。

しかしながら、ファンデーションやアイシャドウといった"メーキャップ"は、50代、60代以上の男性にとってはハードルが高いはず。そこで、まずチャレンジしていただきたいのが「スキンケア」です。肌をスキンケアで整えるだけで、印象がガラッと変わります。

知っておきたい男性の肌 3つの特徴

「夫にスキンケアをしてほしいのだけれど、私が使っているのと同じ化粧品で大丈夫?」。こんな質問を受けることがあります。結論からお伝えすると、別の基礎化粧品を用意することをおすすめします。その理由は、男性の肌には、女性の肌とは異なる特徴があるからです。具体的にどんな特徴があるのか、3つのポイントを見てみましょう。

特徴① 男性の皮脂の分泌量は女性の2倍

まず大きな特徴が、「男性の皮脂の分泌量は女性の2倍」ということ。以下のグラフは、男性と女性の皮脂分泌量の推移です。
男性の肌は、思春期頃から皮脂の分泌量がグンと増加し、成人するころには、女性の約2倍になります。一方、女性は、男性と比べて皮脂の分泌は緩やか。ピークを迎える成人のころでも男性の皮脂量を上回ることはなく、年齢を重ねるにつれ皮脂の分泌量は減少していきます。一方、男性の皮脂の量はほとんど減りません。

感覚的に「男性の肌はアブラっぽい」と感じている方は多いと思いますが、実際に皮脂の分泌量が大幅に多いのです。よって、男性のスキンケアでは、皮脂をどうケアするのかが大きな課題となります。

特徴② ヒゲ剃りダメージで部分的に乾燥しやすい

「それなら、男性の肌は乾燥しないの?」というと、そうではありません。部分的には、女性以上に乾燥しやすいともいえます。その理由は、ヒゲ剃りの習慣です。ヒゲ剃りによって角質層(肌表面の層)が削られやすく、肌内部の水分が蒸発しやすくなっています。

皮脂が多い「ベタベタ」ゾーンと、角質層が薄い「カサカサ」ゾーンが共存しているのが、男性のスキンケアの難しさといえます。

特徴③ 紫外線ダメージが蓄積している人が多い

男性の肌には、ヒゲ剃り以外にも大きなダメージを与えているものがあります。それは、紫外線です。
多くの女性が「シミになるのが嫌」と、紫外線を避ける一方、男性は紫外線対策に無頓着な人が目立ちます。「若い頃は海でまっ黒に焼いていた」「日焼けしていたほうが若く見えるから今も焼いている」なんて語る方もいるでしょう。しかし、この機会にぜひ「男性にとっても紫外線対策は重要である」と認識いただければと思います。なぜなら、紫外線には、さまざまな悪影響があるのです。

紫外線の影響が考えられる肌へのダメージとして、具体的に以下が挙げられます。

環境省「紫外線環境保健マニュアル2008」の情報を基に作図

紫外線を浴びることは、シワ・シミの原因となり、見た目の「老け」に直結してしまうことは、いうまでもありません。肌もからだも健康的な若々しさを保つために、これからは紫外線対策をしっかりしていきましょう。

男性のスキンケア 簡単3ステップ

男性の肌の特徴が把握できたところで、ここからはさっそく具体的なスキンケアステップをご紹介します。

ステップ① 皮脂を落とす

まずは「過剰な皮脂をしっかり落とす」ことからスタートです。皮脂とはつまり「アブラ」。アブラは放置すると酸化します。俗に「メイクしたまま寝ると5歳老ける」なんていいますが、男性の皮脂は女性のメイクに匹敵するほど、肌に悪影響です。朝晩2回、きちんと洗顔料を使用して、皮脂を落とすことを重視しましょう。

男性の肌は、洗い方にもひと工夫を。洗顔料を両手のひらでよく泡立てたら、「鼻」「おでこ」から洗い始めるのがポイントです。鼻とおでこは、顔のなかで最も皮脂の多いベタベタゾーンとなります。ここを洗ってから、乾燥しやすいカサカサゾーン(ヒゲの生えている頬やあご)を洗います。

この順番で洗う理由は、皮脂の多いゾーンほど、洗顔料に触れている時間を長くするため。逆に洗いすぎを避けたい乾燥ゾーンでは、洗顔料に触れている時間を短くします。
この時間差の洗顔テクニックで、ゾーン別にバラバラな皮脂量・水分量を整え、バランスの良い肌に導くことができます。

ステップ② 肌をうるおす

適切に洗顔ができたら、次は肌をうるおす保湿です。「保湿なんて1度もしたことがない」という方も、いらっしゃるかもしれませんね。
たとえ皮脂が多くても、肌内部に蓄えている水分の量が少ないと、肌の老化は進行してしまいます。カサカサと肌が乾いていると、それだけで年齢より老けて見えるので、保湿に力を入れましょう。
スキンケア初心者の男性におすすめの保湿化粧品は、「ポンプ容器に入ったオールインワンジェル」です。

「オールインワンジェル」とは、化粧水、乳液、美容液などの機能をすべて兼ね備えたジェルのこと。女性のなかには「オールインワンでは物足りない」という声も聞かれますが、皮脂の多い男性なら、オールインワンタイプで十分です。
ポンプ容器に入った製品を選べば、コットンやスパチュラ(へら)などのアイテムを使用する必要がなく、ふたの開け閉めなどの手間もありません。ポンプをワンプッシュして手でのばすだけなので、簡単です。「化粧水、乳液、美容液......」と順序を守って複数の化粧品を使いこなすテクニックも不要。この手軽さが、継続の原動力になります。

肌に合うオールインワンジェルを選ぶためには、実際に肌で試用することが大切です。無料で配布されている試供品サンプルや低価格で試せるトライアルセットをいくつか取り寄せて、使い比べてみると良いでしょう。

基本のスキンケアはここまでで完了です。夜のスキンケアはこれで終了してください。

ステップ③ 紫外線から守る

外出する日の朝のスキンケアでは、紫外線から肌を守るケアを加えます。日焼け止めを塗ればシミ・シワの予防になり、続ければ若々しい印象に。

ところで、「日焼け止めはベタベタするし、白くなるから嫌い」という方もいるようです。しかし、ここ10年ほどのあいだに、日焼け止めの技術は大幅に進歩しています。最近の日焼け止めはベタベタしませんし、白くもなりません。驚くほどサラサラで皮膜感のない日焼け止めが主流になっています。毛嫌いしていた方も試してみると印象が変わるかもしれません。

ひとつ注意点として、日焼け止めには「顔用(フェイス用)」と「体用(ボディ用)」があります。顔用のほうが肌にやさしく作られていることが多いので、「顔用」と表記のあるものを選びましょう。

肌が若々しくなれば気持ちも明るく

肌が若々しくなれば、不思議と気持ちも明るくなる。スキンケアには、そんなうれしい効果もあります。

性別は関係なく、ふと鏡をのぞいたときや、ショーウィンドウに映った自分を見たとき、「まだまだイケるな!」と思える瞬間は、日常に心地よいハリを与えてくれますね。

スキンケアで肌を整えると、気持ちもパリッと明るく整います。毎日がちょっと楽しくなるスキンケアの新習慣、はじめてみませんか。

監修

三島ミコ

美容ライター

化粧品会社で10年にわたり商品開発などに従事。美容を通じて自分と向き合い心豊かな暮らしを重ねるための内外美容を提案している。