話題の「発酵美容」で肌もからだもピカピカに〜エイジングケアも実感

身体のこれから

発酵美容とは、「発酵」の力をスキンケアや食品・サプリメントなどを通して取り入れる美容法のこと。日頃より、本当に自分に合うもの、自分を助けてくれるものを、見つけ出しておくことが大切なのかもしれません。

【監修】三島ミコ

最近、「発酵美容」が注目されていることをご存じでしょうか。発酵美容とは、「発酵」の力をスキンケアや食品・サプリメントなどを通して取り入れる美容法のこと。発酵と聞くと、ヨーグルト、納豆、味噌......など「からだに良さそう」というイメージがありますよね。実際、さまざまなパワーが発酵に秘められています。

今回は「発酵」のメカニズムに迫りながら、発酵を美容にどう取り入れたら良いのか、ご紹介します。

発酵美容とは?

まずは発酵美容とは何なのか、「発酵」の基礎知識から見ていきましょう。

発酵の基礎知識

「発酵」という言葉は知っていても、具体的に何を指して発酵というのか理解があいまいな方は多いのではないでしょうか。発酵とは「微生物が有機物を分解するなか、アルコールや酸など、なんらかの物質を生成すること」を指します。

ここでおもしろいのが、この定義に当てはまる反応すべてを「発酵」と呼ぶわけではないということ。人間にとって有害である場合には「腐敗」、有用である場合には「発酵」と呼び方が変わるのです。
そんな発酵の代表例として、以下が挙げられます。

▼ 発酵の例

 

微生物

反応前の有機物

反応後の生成物

アルコール発酵

酵母

アルコール、炭酸ガス

乳酸発酵

乳酸菌

乳酸

酢酸発酵

酢酸菌

エチルアルコール

酢酸

アミノ酸発酵

細菌

糖、アンモニア

アミノ酸

私たちの身近にある発酵

アルコール発酵からはお酒、乳酸発酵からはヨーグルト......といった具合に、私たちのごく身近に発酵はあります。非常に多くの種類がありますが、そのなかから一例を挙げてみましょう。

パン、日本酒、ワイン、ビール、甘酒、かつお節、お酢、みそ、しょうゆ、みりん、塩こうじ、ナンプラー、チーズ、ヨーグルト、キムチ、納豆、ぬか漬け、ピクルス、ザワークラウト、アンチョビ、ザーサイ 他

上記の一覧を眺めていると、発酵が日本古来の食文化に根付いているのはもちろん、世界中にさまざまな「発酵食品」が存在することがわかります。
いまでこそ「発酵とは微生物と有機物の反応」というメカニズムが解明されていますが、かつては神秘的なものとされていました。確かに、組み合わせ次第でまったく異なるものができあがる過程は、まるで魔法のようです。

発酵が美容に良い理由

「発酵」が美容に良いと注目されるようになった理由は、大きく分けて2つあります。

1.発酵食品は腸内環境を整えてくれる

近年は「キレイな肌を作るためには、腸内環境を整えることが必要不可欠」という考え方が常識になりつつあります。たとえば、便秘がちなときには肌も荒れやすいもの。腸の調子を整えれば、肌の調子も整いやすくなります。

発酵食品は、腸内環境を整えるための強い味方。美容のために積極的に取り入れる人が増えているのです。

2.化粧品成分としてスキンケア効果がある

いままでは食品として身近だった発酵ですが、ここ数年は「化粧品成分」に取り入れる試みが活発になっており、乳酸菌やイースト菌、米やはちみつなどを発酵させた成分が、美肌効果が高いとして評判を呼び、多数登場しています。

まさに「からだの内側と外側の両方」から発酵を取り入れることで、高い美容効果が期待されているのです。

発酵美容を取り入れる3つの方法

発酵美容を取り入れる方法は、大きく次の3つに分けられます。

1.発酵コスメを使う

ここ数年、スキンケア化粧品には「発酵ブーム」が訪れています。さまざまな化粧品ブランドから、発酵由来の成分を配合した新商品「発酵コスメ」が登場しており、たとえば、次のような素材を原料とした成分が開発されています。

  • 乳酸菌
  • イースト菌
  • はちみつ
  • 牛乳
  • 各種植物

発酵コスメの効果は成分によってさまざまですが、共通する特徴として以下が挙げられます。

  • 肌のターンオーバーを促進する
  • 肌のバリア機能を高める
  • 浸透力を高めて肌のうるおいを高める
  • 肌のキメを整える
  • 年齢による肌悩みをケアする

発酵コスメが特におすすめなのは、50代・60代以上で、本格的な肌のエイジングケアに取り組みたい方です。というのも、この年代の肌は、ターンオーバーの滞りやバリア機能の低下が顕著になってくるからです。

さらに、加齢とともに角質層の柔軟性が失われ、スキンケア化粧品を塗ってもなかなか浸透しません。キメも乱れて、肌がくすんで見えてしまいます。
こういった50代・60代以上の肌のスキンケアにぴったりの特徴を兼ね備えているのが、発酵コスメといえます。

なお、自分に合う発酵コスメは、それぞれの肌状態によって変わります。まずは無料サンプルや低価格のトライアル用ミニサイズを取り寄せて、少量から試してみるのがおすすめです。

2.発酵食品を食べる

発酵食品は、ぜひ積極的に食生活に取り入れたいものです。「腸内環境を整える」ことを目的とするなら、食べ方にひと工夫を。まず、「生きた菌」をそのまま生で食べられる発酵食品がおすすめです。その代表例は、乳酸菌を含む「ヨーグルト」と、納豆菌を含む「納豆」です。

そして、新しい発酵食品を食べ始めたときは、その効果を数日で判断しないことが大切です。腸内に新しい菌が定着するまでには時間がかかります。ある程度の期間を継続しないと、本当の効果はわかりません。
目安として、2週間は継続するようにしましょう。たとえば「R-1」「L-92」など特定の乳酸菌を含むヨーグルトを食べ始めたら、同じ種類のヨーグルトを継続して様子を見るようにします。

3.発酵サプリをとる

「発酵食品を毎日、食べ続けるのは大変」と感じる方は、「発酵サプリ」という方法があります。たとえば、植物性の原料を発酵させた「酵素ドリンク」は、よく知られている発酵サプリのひとつです。

現在では、さまざまな発酵パワーをカプセルやタブレットなどに閉じ込めたサプリメントも登場しています。自分に合う発酵サプリを探してみましょう。

自分に合う発酵美容を探していきましょう

「発酵美容」と、ひと口にいっても、その世界は実に奥深いものです。
発酵がなぜからだに良い影響を与えてくれるのかは、まだまだ解明されていない面もあるそう。「発酵パワーを取り入れると、なんだか気持ちがいい」と感じる実感こそ、からだからの答えなのかもしれません。

たくさんの情報があふれる時代です。だからこそ日頃より、本当に自分に合うもの、自分を助けてくれるものを、見つけ出しておくことが大切なのかもしれません。
自分のからだの声を聞きながらひとつずつ集めた「私だけの応援団」が一緒なら、ちょっと困難なことが訪れても、心強いはずです。

監修

三島ミコ

美容ライター

化粧品会社で10年にわたり商品開発などに従事。美容を通じて自分と向き合い心豊かな暮らしを重ねるための内外美容を提案している。