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染める?染めない?「白髪染め VS グレイヘア」メリット・デメリット

身体のこれから

白髪染め、グレイヘアそれぞれ良いところがあるので、迷ったら両方やってみてはいかがでしょう。試してみて「合わない」と思ったら、やめれば良いのです。肩の力を抜いて、いちばん自分が心地よくいられるやり方を、のんびり探していきましょう。

【監修】三島ミコ

「これからも白髪染めで白髪を染めていく? それとも、思い切って染めずにグレイヘアに切り替える?」そんな選択で迷う方が増えています。
グレイヘアとは、白髪を染めず、ありのままの髪色を活かしたヘアスタイルのこと。著名人のなかでも、素敵なグレイヘアの方々が注目されています。
「白髪染めを使うのか、使わないのか(グレイヘアにするのか)」を考えるうえで知っておきたいのが、それぞれの長所と短所です。

今回は、「白髪染め VS グレイヘアのメリット・デメリット」をテーマに、自分にぴったりな方法を選ぶための基礎知識を解説します。

白髪染めのメリットとデメリット

まずは、最も身近な白髪対策である「白髪染め」から見ていきましょう。白髪染めには、どんなメリット、デメリットがあるのでしょうか。

メリット

白髪染めのメリット ・若々しく見える・きちんと感が出る・清潔感が出る

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白髪染めの第一のメリットは「若々しく見える」ことです。グレイヘアで若々しい方もいらっしゃるので、一概に言い切ることはできないものの、一般的には白髪よりも黒髪の方が若い印象を与えます。

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また、黒い髪の中に白髪が混ざっている状態では、「お手入れをさぼっている」ようなボサボサ感が出がちです。白髪染めで黒色に統一すると、「きちんとお手入れしている」印象がアップします。
同じく「清潔感」も、白髪染めで均一に色を整えた髪の方が増して見える傾向があります。

デメリット

白髪染めのデメリット ・伸びた根元が却って目立つ・お金がかかる・時間と手間がかかる・髪と頭皮に負担がかかる

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次に白髪染めのデメリットですが、最大のネックは「伸びた根元が、却って目立つ」点でしょう。
白髪染めの仕上がりが最も美しいのは染めた直後。そこからは日にちが経つにつれ、根元の白髪が伸びて目立つようになります。
【染める】→【伸びて目立つ】→【染める】→【また目立つ】......というループに疲れてしまい、「白髪染めを卒業したい」と考える方は、たくさんいらっしゃいます。

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白髪染めをするたびに「お金」「時間」そして「手間」がかかるのも、白髪染めの負担が大きく感じられる原因です。さらに見逃せないのが「髪と頭皮への負担」。ダメージを最小限に抑えた白髪染めが開発されていますが、それでもやはり負担はゼロではありません。

消費者庁のホームページでも「毛染めによるアレルギーに御注意!」という注意喚起がなされています。以下にポイントをまとめてみました。

  • 消費者庁の事故情報データバンクには、毛染めによる皮膚障害の事例が毎年度200件程度登録されている。
  • 酸化染毛剤はヘアカラーリング剤の中でもアレルギーを引き起こしやすい。
    ※注:最もポピュラーな白髪染めが「酸化染毛剤」にあたります。
  • これまでに毛染めで異常を感じたことのない人も、継続的に毛染めを行ううちにアレルギーになることがある。症状には個人差がある。顔面や首などにまで皮膚症状が広がり日常生活に支障を来すほどになることも。
  • 酸化染毛剤を使用する際は、事前にセルフテストを行うこと。異常を感じた場合は、アレルギー性接触皮膚炎の可能性があるため、使用を止める、医療機関を受診するなど適切に対応すること。

白髪染めの種類と比較表

ここで「白髪染めの種類」について、整理しておきましょう。白髪染めは大きく4種類に分けられ、それぞれ特徴があります。

種類

特徴

ヘアカラー

酸化染毛剤と呼ばれる最もポピュラーなタイプ。酸化染料が主成分で髪内部までしっかり染まる。染毛力が強い分、髪や頭皮へのダメージが強い。色の持ち期間は長い(1〜2ヶ月)。

ヘアマニキュア

髪の表面を中心にコーティングして着色。ヘアカラーに比較して髪や頭皮へのダメージは弱め。色の持ち期間は長め(数週間〜1ヶ月程度)。

ヘナ

植物性の天然染料。髪や頭皮へのダメージが少ない。色味が赤オレンジ系になる。色の持ち期間は短め(数週間)。

カラートリートメント

シャンプー後のトリートメントに置き換えて使う。染毛力は弱く淡い色づき。髪や頭皮へのダメージが少ない。色の持ち期間は短い(数日〜1週間)。

さらに、ヘアサロンで美容師さんに施術してもらう方法と、自宅でセルフケアを行う方法に分かれます。それぞれの比較をまとめました。

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「白髪染めを使った方が良いのか、使わない方が良いのか」の答えは、白髪染めのメリットとデメリットを見比べたとき、「どちらが自分にとって優先順位が高いのか?」によって変わってきます。たとえば、若々しくきちんとした印象を重視するなら白髪染めを使用し、髪や頭皮への負担を避けてナチュラルに暮らすことを優先するなら白髪染めは使用しないといった具合です。また「どの種類の白髪染めを使うか」によっても、印象や負担は大きく変わります。

グレイヘアのメリットとデメリット

「白髪染めを使わない」という選択をした場合は、自然な髪の色に任せる「グレイヘア」にチャレンジすることになるでしょう。

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グレイヘアにもメリットとデメリットがあります。それぞれ見ていきましょう。

メリット

グレイヘアのメリット ・白髪染めループから解放される・ありのままでいられる清々しさを実感できる・髪や頭皮への負担がない

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白髪染めを長期にわたって利用した後、グレイヘアに切り替えた方が一様におっしゃるのは「白髪染めから卒業できた解放感」です。根元の白髪が伸びてくるたびに鏡とにらめっこして、スケジュールを調整して、美容院の予約を取って......という繰り返しに、自分でも気付かぬストレスを抱えていた方が多いようです。白髪の自分をさらけ出す清々しさも相まって、オープンな軽やかさで表情まで明るくなります。
軽やかさは、髪や頭皮にとっても同じこと。ダメージが減って「髪がキレイになった」という声もよく聞かれます。

デメリット

グレイヘアのデメリット ・似合う人と似合わない人がいる・カラーリングしないと美しく保てないケースも

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メディアでもてはやされることの多いグレイヘア。ですが、実際にはすべての人に合うものではありません。その人の印象を大きく左右するので、「似合う人」「似合わない人」が存在するのも事実です。
具体的には、次の要素の組み合わせで、似合うか似合わないかが決まってきます。

  • 白髪の状態(まだら、一部、全体など)
  • 肌の色と白髪の色の相性
  • 顔立ち
  • ヘアスタイル

グレイヘアが残念ながら似合わないケースでは、久しぶりに会った友人から「どうしたの? 大丈夫?(体調が悪いの?)」と心配されたり、家族から「急に老け込んだ」とストレートに指摘され傷ついたり......というお話も聞きます。また、美しいグレイヘアをキープするために、わざわざカラーリングを行っている方もいることを知っておきましょう。まだらな白髪を均一なグレー色に染め直したり、白髪にニュアンスカラーを入れたりして、こなれた雰囲気を出しています。
「白髪染めから解放される」と思ってグレイヘアにしたのに、結局カラーリングは継続......というケースも珍しくはないのです。

このように、グレイヘアも一長一短。自分の髪の状態を見極めながら、ベストな選択肢を探っていきましょう。

迷ったら両方やってみましょう

「白髪染めを続けようか、それともグレイヘアにチャレンジしようか......」
そんな風に悩むのは「どちらにも美点があるから」ともいえます。迷ったら、両方やってみてはいかがでしょう。試してみて「合わない」と思ったら、やめれば良いのです。
白髪染めの良いところもグレイヘアの良いところも知っていて、さらにおしゃれに使いこなす術まで知っていたら最高です。季節によって、自在にチェンジすることだってできるのですから。
肩の力を抜いて、いちばん自分が心地よくいられるやり方を、のんびり探していきましょう。

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出所)筆者作成

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出所)Adobe Stock(元画像URL)を筆者加工/ライセンス情報

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監修

三島ミコ

美容ライター

化粧品会社で10年にわたり商品開発などに従事。美容を通じて自分と向き合い心豊かな暮らしを重ねるための内外美容を提案している。