住友林業ホームテックが手がけた旧家再生リフォームが、2014年度のグッドデザイン賞を受賞しました。

「グッドデザイン賞」は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組みです。暮らしや産業、そして社会全体を豊かにする「よいデザイン」を顕彰するものです。

今回受賞したのは、愛知県愛西市の築約140年の建物。明治の初めに住居として建てられ、昭和初期に町の特定郵便局へと改修を行った建物を、外観を当時のままに、快適で安全な住まいへと再生しました。
郵便局としての使命を終え、建て替えも検討されましたが、地域の人々にとって思い出のある貴重な建物であることから、リフォームにより歴史の面影を残し、町のシンボルとして後世に引き継ぐことができました。

リフォームにおいて、まず大切にしたのは当時から残る外観です。この地域で最初にできた貴重な洋風木造建築であるため、外観をそのまま残してリフォーム。アール・デコの特徴である歯飾りを当時のままに、また郵便局のレリーフをシンボルマークとして残しました。

外観を大切にしながら、住友林業ホームテックが今まで培ってきた「旧家再生」の技術を用い、伝統構法の建物を安心で快適な住まいへと再生。構造を補強して耐震性を高めると共に、断熱性能を向上させる工事を行いました。
また、将来を見据えた間取りとバリアフリー対応をご提案。採光を工夫することで部屋全体を明るくし、奥の部屋まで光が届くような設計とすることで、旧家特有の「寒くて暗い」という難点も解消しました。

グッドデザイン賞の審査では、町のランドマークであり続け、地域の人々に長年親しまれてきた建物を、住宅として再活用する提案で、幾度か改修工事を重ねてきた実績も含めてその意義が評価されました。

お客様からは、「伝統ある外観を残すという希望をかなえつつ満足のいくリフォームができました。吹き抜けが出来たことで、室内がとても明るくなってとても嬉しいです。また設備を一新したことで、生活が楽になりました」というお言葉をいただきました。